ドワダシャムシャ(D12)で読み解く過去生が残した課題
更新日:2022年8月18日

前々回に続き本投稿でも使用頻度の低い分割図を再分析してみたい

今回は両親から受ける利得や直前の過去生を示唆するともされるD12に注目した
https://srinivasasastryk.wordpress.com/author/srinivasasastryk/
ずっと以前にマイナー分割図のD5(パンチャムシャ)を取り上げた記事で
上記の英語サイトの詳述を参考としたが
最初に同サイトからD12についての有用性を確かめてみる
D12の当該説明箇所を抜粋すると

和訳文は

またネット検索でざっと見渡したD12の定義に以下の伝聞がある
What is Dwadasamsa (D12) in Vedic astrology? - Quora

これだけでも興味深いテクニックだが更に正当な教義を示した論説もある
インド国内で
ジョーティッシュの大家コタムラージュ・ナラヤナ・ラオ氏(ラオ太師)が創設し
ジョーティッシュの研究と普及を目的としたヴァラーティヤ・ヴィディア・バーヴァンで
正規講師として教鞭を取る占術士が
自身のページでD12について解説した内容を以下に示す
Dwadashamsha (D-12) | Jyothishi (vijayalur-com.translate.goog)
重要だと思われる部分を和訳すると


私自身のD12に照らして読解してみたい

「アルーダ・ラグナは他人がチャート本人とその家族をどう見ているか」とあるが
上記のD12でラグナロードの火星は8室在住のため3室がアルーダ・ラグナになる
つまり3室双子座に住んだ太陽であり
私のラーシの10室双子座に太陽が住んでいて整合があり確かに当たっている
ただし3室は最も凶意の弱いウパチャヤ・ハウスで
良く言えば私や私の実父はスポーティーでフットワークが軽く
悪く言えば気忙しく軽薄気味な印象だったということだ
なるほどと思う なかなか面白い
また
私自身しっかりと肯いて感心させられたのがラグナロードの配置だった
私のD12は牡羊座ラグナでその星座自体が私のラーシで8室目であり
なおかつラグナロードの火星は8室蠍座で定座し高揚のケートゥが伴っている
そして幸か不幸かこの火星には土星が逆行した位置からしかアスペクトしない所見でもある

この分割図の方がナヴァムシャよりもよほど端的に今生の私をよく表意出来ていると思う
火星は逆行しているので7室天秤座からラグナにアスペクトバック出来るようにも働くが
コンジャンクションのケートゥが長い時間で私に不可避な労苦と諦めを強いてくる
その他にも己の不遇ぶりを感じられる配置ばかりで
私のD12は赤の他人には悟られたくない私の生い立ちの最も暗い影の部分を物語っている

木星と土星が星座交換しそれは11室が12室に象意を損なわれるラージャ・ヨーガである
9室10室が木星土星の絡みであるため
「父親(グル ≒ 木星)が自己実現の才能に恵まれた大成者」と読めるが
私の実父がどのような人物だったかは過去に包み隠さず書き綴った通りである
牡羊座ラグナでは10室11室支配の土星が自分本位なエゴで生きる年長者を指しており
木星は二重に「父親」の象意を備えた重要な吉星で
こともあろうにその木星が10室で減衰し星座交換で土星の悪意を濃厚に浴びている
特に逆行した土星というのは生来的凶意だけが強く働いて正しい影響を与えてくれない
10室に住んだ減衰の木星が星座交換することでそこに土星が伏在するようにもなり
待っていましたとばかりに火星が逆行した7室天秤座の位置から10室へアスペクトする

ラグナロードの逆行木星に更に逆行した火星土星が絡む実父のラーシを実証している
私はこのD12を少し前に自分の土星期を見積もろうとした記事で簡単に目視した以外は
ほとんど精査してこなかった分割図であるが
私自身の家庭環境や家族との間柄がここまで正確に記号化されていると分かり感心している
今以てなお私が試みた実父のラグナ検証は大いに正しかったことを追体験できた
父は2室9室支配の火星と11室12室支配の土星が星座交換し
配置そのものを見ても火星が逆行位置からラグナに仮想アスペクトし
土星もラグナに逆行しラグナロードの木星自体は定座しながら12室に隠れるように働く
落ち着いていると少しへつらい気味な笑顔で人にヘドモドと気遣いを掛け
欲の虫が疼くと重くギラギラした表情と態度になって派手な口喧嘩を電話で繰り広げ
不眠症で睡眠誘導剤をオーバードーズしながら朝まで寝付けずゾンビのようになり
かと思えば私事で不動産の取引に関わった暴力団の組員と本気でステゴロのサシをやり
首から上に御大層な怪我を負い首輪そっくりの固定具を着け自社へと出勤していたような
そんな実父をよく説明できている所感である
火星も土星も木星も逆行して絡み合っていた父は
常に多重人格の内在闘争で心的な変性境界に縛り付けられていたかのようだった
下品で乱暴に振舞った分だけ理性を取り戻すとシオシオと誰かに優しくし
心を満たしていた母性的な感情が段々白けてくると
新興宗教の演説本やらマーケティング教則の音声テープやらが揃った自室で
ヘラヘラと知人の反社要員に「自前の雑居ビルで風俗経営を始めてみたい」等と電話していた
父は不安神経症の愁訴から強い不眠で苦しんだが私には躁うつと統合失調の合併症に見えた
客観的に後天性の精神疾患のようでいてジョーティッシュではそれが生来のものだとわかる
D12のこうしたとても有意な所見はより深く私を説明する最深部の分割図も相応している

最後の分割図である私のD150で水星は9室(父)を支配して減衰しラーフに傷つけられている
そもそも父は理性と虚妄が肉弾の相撲を取り続けているような不穏な心気症を具備していた
それを助けるように
ラグナロードで機能的には吉星の土星が水星にジャイミニ・アスペクトし
8室支配の太陽や12室支配の木星も同じくジャイミニ・アスペクトし
劣情に溺れかける薄弱な心を経営者としての社会人的ジェンダーが叱咤激励している
こんな「宇宙人が面白半分に遺伝子組み換えで試作した実験体」のような男を
なぜ私が実父として選ばなければならなかったといえばやはり理由は明快である

つまり私の場合はあれだけ憎み嫌っていた父が私の過去生の生き写しらしいからである

父のラーシで起こる火星と木星と土星の絡みはまさに私のラーシでも生じている
(火星のディスポジターが木星になり木星のディスポジターは土星になり火星に戻る)

私は今生で積み残した過誤を洗い清めるために魚座と対向の乙女座ラグナに生まれたようだ
また更に私が参考としたジョーティシャーの解説サイトからD12の定義を抜粋する
分割図の観測値 |ニキルの世界 (nikhilworld.com)
上記ページの中頃より手前あたりにかなり重要な記述が見て取れる

やはり以前に私がマイナー分割図でD5(パンチャムシャ)を読解した記事において
「5室は9室の本質なのでD5はナヴァムシャを簡略化した分割図だろう」との主旨を書いたが
それは厳密には誤っていてこのD12の方がナヴァムシャを表面的にマクロ化したものらしい
この解説では5室が過去生を示すとしていて