昨日( 2024 / 5 / 29 )の朝に
なかなか興味を引く良いニュースを見つけた
日本どころか世界中で有名なハリウッド俳優のロバート・デ・ニーロ氏が
私的問題で裁判の開廷中だったドナルド・トランプの居る裁判所前で
全く急な屋外記者会見を断行したという
バイデン米大統領の選挙陣営は28日、初めてトランプ前大統領のビジネス記録に関する記者会見を、最終弁論が行われている米ニューヨーク州マンハッタン地区刑事裁判所の外で実施した。
この記者会見には俳優から選挙活動の代理人となったロバート・デ・ニーロさんがサプライズで登場。バイデン陣営は特に裁判の状況について話し合うことを意図したものではないと主張したが、裁判所内にいる被告人であるトランプ氏に注意を向けるのが目的だったことは間違いない。
報道内容をよく読むと
今回のゲリラライブ的会見は別にロバート氏が自主的に独断独行したのではなく
来る次期大統領選挙を踏まえた民主党陣営のスポークスマンとして
メディアに向け一種の広報宣伝も兼ねた訴えを行ったようだ
氏は熱心な民主党支持者であり
従前からトランプ批判を公言してきた文化人である
ロバート・アンソニー・デ・ニーロ・ジュニアは1943年8月17日にニューヨーク、マンハッタンに、画家ヴァージニア・アドミラルとロバート・デ・ニーロ・シニアの一人息子として生まれた 。
データのソースによっては
出身地が「ブルックリン」と「マンハッタン」で異なるが
緯度経度的にはほぼ相違しないため
本稿では氏をマンハッタンでの出生と見なしチャート作成した
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代表作がどの作品に当たるか優劣がつけられないほど多作なキャリアを誇り
アメリカ国内の批評家からも常々「役作りに長けた性格俳優」とされるロバート氏
「自己表現・パフォーマンス」の3室は
見事に雄々しい定座の太陽と水星金星のコンジャンクトで彩られ
獅子座がまさにアメリカ合衆国のラグナであることは
即ち氏の今生がアメリカの歴史の一部になってしまっていると言っても過言ではない
殊に恵まれた表現力の根源になるのは
アメリカの映画業界や芸能界そのものを指す水瓶座に2室支配の月が住むことであり
「生来のポテンシャル」を意味する2室をラグナロードと等しく重要な月が担っている
そのナクシャトラは木星が支配する「プールヴァ・バードラパダ」で
そのイメージは『相反する感情を帯びた二つの顔を持つ人間』とされることから
良くも悪くも様々な二面性を心に秘めているといった性格を作り
配置上の品位が悪ければ無責任な山師的人物を生み出すが
それがロバート氏のように「至高の9室( 5室の結果 )に住む月」という条件となった場合は
水瓶座の象意が与えるボーダーレスな表現力( =演技 )を結実し
或いは生来的吉星の司るナクシャトラに2室( 容姿・声 )の支配星が住むことで
余韻の響く個性を通じ独特な思想の発信( ≒水瓶座 )を自在に織り成す文化人となる
プールヴァ・バードラパダーは、視野が広く、社会的問題について真剣に考え、自分のことのように心を痛めるという性質が元々あるようである。
つまらない話題よりも、深刻な問題を議論することを好み、社会問題に対して、自分のその罪の一端を感じるような性格なのである。
従って、社会的問題の解決のため、NGOやNPO、市民団体、革命的団体、政治団体などで、広く公的問題に対して、信念を持って取り組めるのは、まさにこのプールヴァ・バードラパダーなのであり、こうした生き方は、このナクシャトラに典型的なものである。
実父が画家であり正しい意味で上級国民の階層者であるロバート氏は
アメリカ的な良心から育った慈善の感情を公民権運動の思想へ振り向けたり
「もっと他人の生き様に心を注ぐべきだ」という利他的な憂慮の観念が
とても丁寧で技巧のある役作りと演技に通じているということだろう
水瓶座は極端な趣意として「共産主義」のサインでもあるが
既知の秩序を超越し飲み込んでいく巨大な思想の輪郭やムーブメントも意味し
交わらない理性と感情を次第に肉薄させて融和するよう働き掛ける星座である
水瓶座は不可能を可能にさせようとする一種の魔法を生む熱源であり
SNSが作るグローカルな交流と思想の形成も水瓶座の営為と言ってよい
改めて氏のラーシを伺うと
9室水瓶座を支配した土星はラグナに住んで最良なラージャ・ヨーガになり
氏ご本人を意味するラグナロードや金星太陽が住む3室獅子座にアスペクトし
時にはアメリカ的な自己責任論や優生主義にキツい牽制球を投げつける様子である
氏は3室獅子座が惑星集中でその中にラグナロードも含まれている一方で
月は太陽と相対した満月における出生で
月が9室に住むことで氏ご本人が父親( =9室 )の思想によく似た立場であることを意味し
そのディスポジターの土星がラグナに住んで強くなり獅子座に吉凶両方の影響を与え
結果的に二律背反気味な風変りの人物像を醸している
イタリア系で画家の両親は2歳の時離婚。その後、母親に育てられ10歳の時から幾度か中断しているものの演技学校に通学。16歳でステラ・アドラーの下で演技を学ぶ。
( ただし上記ソースの通り氏の生家では早くにご両親が離婚している )
月をラグナにすると7室獅子座がとても派手な晴れがましい様相になり
イタリア系の氏ご本人からしても「アメリカ人というのは面白い奴らだな」と感じる様子だ
水瓶座ラグナでは水星も金星も機能的吉星で太陽は7室に定座しマハープルシャ的に働き
そこに5室からラージャ・ヨーガの土星がアスペクトしていて
「騒がしい減らず口の相手を黙らせる」かのような光景を思わせる
その土星と太陽金星の関わりが今ちょうどダシャーで顕現している最中であり
トランジットの土星が獅子座に対向した水瓶座を進んでいることが
昨日の今日に起きたアドリブ運を正しく証明してくれている
今現在の氏ご本人のダシャーである「太陽-土星-金星期」に対しては
獅子座からちょうど7室目をトランジットの土星が通過中で
水瓶座対獅子座の軸は氏ご本人の月ラグナとその7室目の配置でもあり
トランジットの土星が定座することで月の7室目もダシャーとは異なる励起を起こし
「ダシャーラグナと月の7室目がダシャーとトランジットで相互影響している」という
極めて特殊なアドリブ的時運が顕現していた
水瓶座に対向した獅子座の惑星集中が意味する「騒がしい減らず口の相手」とは─
もちろんこの男だった
ラーシでは木星の逆行した位置に住んだ火星が4室ケートゥのディスポジターで
4室9室支配で木星と絡んで「法律の表示体」として強く働く火星が4室にアスペクトバックし
4室蠍座がダブルトランジットの今は木星が8室にアスペクトバックする影響も手伝い
明確に「理不尽な裁きを受ける」その真っ只中のトランプ元大統領
対するナヴァムシャは
7室10室支配でマラカの木星が逆行した位置で金星土星がヴァルゴッタマになり
木星と土星が絡むとそれもまた「法律( 刑法 )の表示体」に早変わりし
マラカが逆行して更に凶意の深まった木星が10室にアスペクトバックしており
「救いようの無い悲運」を頭から爪先までしとどに浴びている
( 特に双子座ラグナでは土星が8室9室支配で紛れもなく「厳罰を処す法」となって働く )
シャスティアムシャではマラカの木星がラグナから7室にアスペクトバックする凶悪ぶり
( 木星が5室目のアスペクトを与える水星はケートゥのディスポジターで最早笑える )
社会的な地位を写す鏡と言ってよいダシャムシャは
逆行すると定座する機能的凶星の木星が7室( 10室の本質 )にアスペクトしてしまい
本来の位置の山羊座で土星と星座交換してここでも木星が刑法の表示体のようになり
9室目のアスペクトを起こす位置に住んだ火星は水星と星座交換して7室の象意を失い
しかもそのまま7室に向けた8室目のアスペクトバックで凶意をタップリと実らせる
ガッツポーズのつもりで力無く拳を上げるその表情は虚しかった
6月1日の20時からは蠍座のダブルトランジットにはトランジットの火星もアスペクトし
それも普段以上にダブルトランジットをブーストするアスペクトバックである
トランプの場合は蠍座がケンドラの4室だが
そこに火星がアスペクトバックすると住んでいるケートゥが法的な懲罰を具現化し
支配する4室9室の象意が凶兆となって火星的な暴力をもたらすということである
( 火星とケートゥはそもそも象意が近似しているため絡めばカルマ的な不運を意味する )
他方でデニーロ氏のラーシでは蠍座が「支障・奮闘」の6室に改まり
本来なら不可避な争いに出くわしてしまうといった解釈になるが
ラーシでは惑星集中してラグナロードも含んだ3室獅子座で定座の太陽がマハーダシャーで
本業以上に国内のマスコミ( 太陽はメディアの表示体で獅子座はアメリカのラグナ )に向け
御年80歳の心身に鞭を打ってでも「言うべきことは絶対に言うぞ」と堅く決意する時である
ラグナになった3室はドナルド・トランプのラグナであり
どうやらトランジットの土星が定座している水瓶座に住む月の方がラグナとして強いようだ
( 獅子座がトランプだとすれば土星がまさにアスペクトしておりそれは8室9室支配である )
太陽は定座して十分に強いが
火星と土星の両方がアスペクトして同時に傷も深くなおもそれは「6室対8室の絡み」で
太陽がラグナの今は時と場合によって少しばかり言い過ぎてしまう余地も見える
ナヴァムシャは美しいほど見事に全ダシャーが絡んでいて
それも太陽と土星がラグナ対7室で高揚して相互アスペクトすることから
「社会正義と民主主義とは一体何なのか」を本気で模索し実践する時運の途上である
( 太陽は行動力と権威を体現し土星は理想のための忍耐と努力を意味する )
本当に心だけはいつまでも青年のように若い方だという驚きと称賛を周囲に感じさせ
氏ご本人は何かあればその度に取るものも取りあえず行動決起することだろう
「太陽-土星期」は今年の12月直前まであと半年も続く途中であり
残り3ヶ月足らずで81歳になる俳優ロバート・デ・ニーロには酷暑も厳寒も敵ではない
ダシャムシャでも
このように土星が太陽にアスペクトし太陽は定座である
「凶意のハウスに住んだ凶星」となって土星が自活力を帯びる時運だと言える
土星はダシャムシャのラグナロードなので
8室で定座の太陽にアスペクトするのは「積極的に自らプロモーションする」という様子だが
この8室の太陽というのはただ単に仕事を与えてくれるハリウッドを指すのではなく
公民権を阻む権威者の表示体となって働く場面もあることが分かる
この太陽は今の時局においては間違いなくドナルド・トランプだと判断してよい
思想のせめぎ合いが全く絶えることの無いアメリカでは
恥も外聞も無視してこれだけ気骨ある言動をベテラン俳優が見せても
トランプ支持者が在る限り氏も一介の「老害」に過ぎないのだから酷い話である
ロバート・デ・ニーロ氏も
ドナルド・トランプ元大統領も
お互いに出生時刻の精度評価が「A」以上であり
今後のアメリカの社会情勢を指し計る理想的なモデルとなる
次期大統領選に向けて
水瓶座的な勢力と獅子座的あるいは魚座的勢力との闘いが控えている
ジョーティシャーとしては見逃せないドラマがまた始まろうとしている
以上
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