自らのD60を精査していると
インド本場のシャスティアムシャの分析手法においては
ナクシャトラと似て非なる「Amsha・Ruler」の概念と口伝があることを知った
D60を指示した「Sashti・amsha」の「Sashti」とは
サンスクリット語で「木星の60年」といった意味であるらしい
Ṣaṣṭi (षष्टि) または Ṣaṣṭyabda は、主に古代インドの天文学 (Jyotiṣa) の科学に焦点を当てて Varahamihira によって書かれたサンスクリット語の百科事典であるBṛhatsaṃhitā (第 8 章)によると、木星の 60 年のサイクルを指します。
太古インドで天文学だったジョーティッシュで用いられた「Sashti」の語は
単純に数字の60を指す標語に転じていき
ジョーティッシュで「分割」を意味する「Amsha」と一纏めにされて
60分割の運勢図たる「シャスティアムシャ」と呼ばれるようになったのである
D60はナクシャトラのように60種類のゾーニングが一つ一つ吉凶を持つ神々の啓示であり
60柱の神々の担う星々が実際のD60の配置とは別に重要なカルマを指すと考えられている
具体的なD60の算出方法は以下の通りである
In the Parashari casting of this chart, for a planet placed in any sign, the first shashtiamsha starts from the sign itself. The other shashtiamsha, follow in direct order. Thus all the twelve signs repeat five times in a sign. A quick method of finding a planet’s placement in D60 is given. Multiply the longitude of the planet (ignoring the sign) by two. Add one to the quotient. (This figure is also used to locate the shashtiamsha deity from the table given later). Expunge multiples of 12 from this quotient and retain the number when it is 12 or less than 12. Count this number from the sign occupied by the planet in birth chart. The sign so arrived is the sign occupied by the planet in shashtiamsha chart. For example, Sun is placed in Gemini 20 degree 40 minutes. Multiplay 20040' by two resulting in 41020'. Add one to 41 to get 42. Expunge multiples of 12 from 42 to get 6 as the remainder. Counting six from Gemini, we arrive at Scorpio. Sun is placed in Scorpio in D60.
このチャートのパラシャリの定義では、任意のサインに配置された惑星について、最初のシャシティアムシャはサインそのものから始まります。他のシャシティアムシャは、直接の順序でそれに続く。このように、12のサインはすべて、1つのサインの中で5回繰り返される。D60における惑星の配置を見つける簡単な方法がある。惑星の経度(符号は無視)を2倍する。商に1を加える。(この数字は、後に示す表からシャシティアムシャ神を探すのにも使われる)。この商から12の倍数を除外し、12以下の場合はその数を保持する。この数字を、出生図の惑星が占めるサインから数える。こうして得られた符号が、シャスティアムシャ・チャートにおける惑星の占める符号である。例えば、太陽は双子座の20度40分に位置しています。20040'を2倍して41020'となる。41に1を足して42とする。42から12の倍数を消去し、余りを6とする。双子座から6を数えると、蠍座に到着する。太陽はD60で蠍座に位置する。
※ 「comprehensive prediction by divisional charts」 By V.P.Goel より抜粋 ※
例えば私のラーシのラグナは乙女座の19度57分である
「19度57分」という値を倍にすると「39度54分」となり分以下の値は無視し
それに必ず1を足すとする原則に従って「40」の値が得られ
その値が12以上であれば
12の倍数だけ除外するとしたまた別の原則に従い
整数の「40」からは36まで引き算できるので
余りは「4」である
私のラーシのラグナが導かれた結果は「4」となり
つまり乙女座から4つ進んだ射手座が
私のシャスティアムシャのラグナになる
この通りである
こうした客観的な導出において
ラーシの配置の倍数に1を足した値は
60柱の神々が受け持つ数字に必ず対応しており
ジョーティッシュでは自分が生まれ持つカルマの吉凶が分かるとしている
私のシャスティアムシャのラグナは「40」(表記左側の「21」は奇数の場合)であるため
古くからの口伝では「Herambh」(ヘランバ)という神に当たり
「ベネフィック」(B) か 「マレフィック」(M) かの区別では
「ベネフィック」(吉)であり
何度も転生を繰り返してきた私のこの魂は大まかには善良らしいのである
ただしその性格や特徴もまた確かに生来の私をよく表意していて
「boastful hero」とは「自信満々な英雄」といった趣旨になり
ラグナが位置した射手座特有の派手でやかましい性格も兼ねているようだ
(なお「Herambh」はインドを代表する聖神ガネーシャの別側面らしい)
その他の星々が受ける値とその吉凶は以下の通りである
ベネフィックとマレフィックの比率はややベネフィックが優る程度で
私もまだまだ悟りへ向かう道のり自体は十分に長いまま四苦八苦している
ラグナが吉祥なガネーシャの威光をいただいているにもかかわらず
とても重要な月とアートマ・カーラカの火星はマレフィックである
月に与えられた神の「Mukhya」とは別名「Vanskshya」と呼ばれ
「種の破壊者」と口伝され自身の家を途絶えさせる不義の運命を持つそうだ
(ラーシの月は乙女座の9度25分で倍数に1を足すと「19」になる)
「宗教の学び舎における主席」やら「高位な学識者」といった尊大そうな風格を備え
おそらくシャスティアムシャの魚座に位置しながらも
本来は乙女座の性格を持っていて
世俗の日常茶飯事を冷めた眼差しで見下し自分の学びに没頭するイメージで
これもまたしっかり「ヒネた」ままの私を上手く言い表せている
また
アートマ・カーラカの火星は凶意のAmshaに住みながらも
その姿は「久遠の旅人」で示された孤高の魂である
その様相は「放浪者・慈善のために贈り物を用意する乞食」と説明された真の世捨て人である
洋の東西を問わず寓話や故事に登場するような「求道者」そのものだ
その性分はどちらかというとD60ではなくD30(トリムシャムシャ)で指示されている
私のトリムシャムシャは火星木星の配置がシャスティアムシャと同じで
悟りに向けて深遠な憧れを持つ性格が「貧相で薄弱な白痴」か何かに見えるのである
(このD30ではラグナがD60の月と同じ魚座で9室支配の火星が9室を失う8室に住む)
しかしラーシにおける4室の火星は3室8室支配で逆行したかなり悪い凶星で
シャスティアムシャが描く過去生はおそらく直近の前世ではないようである
友人のシャスティアムシャはどうだろうか
今でも付き合いが続く腐れ縁の相方は
私が思うに私以上に苦行尽くめの過去生を持ち
我慢のし過ぎで世俗の経験に差が開いて悟りを正しく深めることが出来ず
そのために足りていない俗人的な自分を演じる人生が今の目的となり
否定し続けてきた愛欲や温情を食わず嫌いしながら追求したがっているのだろう
彼の厳正な出生時刻は
彼の実母から「午後4時頃」とだけ伝えられ未だ不明だが
恋愛や性の問題で葛藤と矛盾を繰り返したり
ナヴァムシャで容姿と性格が一変してしまう運命が控えていることから
極端な経験を与えてくる射手座にラグナロードが住んだ双子座ラグナかも知れない
(彼の今の素性はD9を乙女座ラグナにすると月が「煩悩」の8室に住み説明しやすい)
2室支配の月は5室天秤座に住んで11室の木星と対向したガージャ・ケーサリになり
11室の木星は7室を支配して「人並みではない異性との結婚」となり
しかしその木星が両隣を凶星に挟まれていて
なおかつラグナロードの水星のディスポジターは木星である
(そして木星のディスポジターの火星は彼のアートマ・カーラカでまた水星へと帰る)
周囲が驚くような格上の家の子女と運命的な結婚を果たすが
そこから彼が深く秘めていた別人格がジワジワと滲み始めて
結婚してしまったことで劇的な物語のような人生が幕を開けることだろう
出来れば少しでも早く彼の厳密な出生時刻を知りたいところである
D60が描き出す夢のような因果を思いながら
ネットでプロのジョーティシャーが伝える教義を見ていてまた面白い知識に出会えた
d-60 varga チャクラにある rasi チャクラの第 9 領主と amsa の配置は、私たちがこの人生でどのような幸運をもたらしたかを確認する必要があります。ラシ チャクラのラグナ ロードは、私たちが恵まれているリソースを理解するために、同じように見なければなりません。
d-60 ヴァルガ チャクラのアルダ ラグナ ロードは、私たちが過去の人生でどのようなイメージを持っていたかを教えてくれます。
d-60 ヴァルガ チャクラのアルダ ラグナ ロードは、私たちが過去の人生でどのようなイメージを持っていたかを教えてくれます。
とても興味深い知見である
早速それを自分のシャスティアムシャで試してみる
私は遠い過去生で王族の当主か大変に高位なグルか何かだったらしい
「Jagannatha Hora」においてもそれは正しく表示されてある
(環境設定更改後でも演算の微妙な差異から水星は7室で定座するが実際は6室在住である)
d-60 varga チャクラにある rasi チャクラの第 9 領主と amsa の配置は、私たちがこの人生でどのような幸運をもたらしたかを確認する必要があります。ラシ チャクラのラグナ ロードは、私たちが恵まれているリソースを理解するために、同じように見なければなりません。
d-60 varga チャクラにある rasi チャクラの第 9 領主と amsa の配置は、私たちがこの人生でどのような幸運をもたらしたかを確認する必要があります。
シャスティアムシャでは
私のラーシで9室を支配する金星が太陽とコンジャンクトし
太陽はそのまま定座している
金星の受けるAmshaは─
「繊細・政府の長たる高官 , 官僚 , 政府の主幹 , 均整のとれた体躯」と
ヤタラメッタラに良いイメージで示された神である
太陽の方はといえば─
「神の光明を与え、知をもたらす、崇拝されるべき司祭」などと記され
流石に苦笑いが漏れるほど今の私と桁違いな荘厳ぶりである
端的な今のこの私を指し示したラーシで太陽は「損失」の12室を支配し
ラグナロードと10室に住んでディグバラとなるが
対向4室から3室8室支配の火星が容赦なく傷つけてくる複雑な凶意の配置である
12室とは「隠された世界」であり目に見えない経験も指すので
「オカルト」を意味する8室支配の火星と絡むのは
とても非現実な学究心でその学問を追求する人生が与えられる所見にもなり
注意深くラーシのこの配置を吟味するとあながち大きな差異や矛盾ではないようだ
シャスティアムシャの9室の支配星がそのまま定座し
コンジャンクトした金星が随分と善良で優しい神のため
シャスティアムシャで金星がディスポジターとなる木星のマハーダシャーを迎えた今は
会社経営のすさまじい局難に耐え続けながら
全く自分の実益にならないこと(ジョーティッシュ)に日夜こうして取り組んでいる
木星が受け持つAmshaは「Atisheetal」である
「とても冷たい。ヤグナの演じ手 , 司祭」と紹介され
“ ヤグナ ” とは古代ヒンドゥー教の加持祈祷の一種らしい
ヤグナ(サンスクリット語: यज्ञ、ローマ字表記: yajña、直訳すると「 犠牲、献身、礼拝、供物」) はヒンズー教で神聖な火の前で行われる儀式を指し、多くの場合マントラが使われます。ヤグニャはヴェーダの伝統であり、ブラフマナやヤジュルヴェーダと呼ばれるヴェーダ文学の層に記述されています。伝統は、聖なる火にオブレーションとリベーションを提供することから、聖なる火 (アグニ) の存在下での象徴的な捧げ物へと進化してきました。
シャスティアムシャの太陽金星と木星の絡みを確かめて気付いたが─
私のグルとしての真我を示すパンチャムシャでは
やはりシャスティアムシャが与えるそれらの絡みとよく似た配置が繰り返されている
ラグナロードの太陽は3室10室支配の金星のディスポジターで
その金星はまさに5室を支配する木星のディスポジターである
太陽は「一つの目的に従う組織や機能的集合」を意味する水瓶座からアスペクトバックし
木星はその太陽に凶意の全く無いアスペクトを与えている
そして肝心なダシャーは「木星-木星-金星期」で
パンチャムシャでも絡みがしっかり生じており
体感的にはグルのように振舞ってみたい頃だろう
なおかつ
コンディショナル・ダシャーの「チャトル・シーティ・サマ・ダシャー」では
ちょうど1ヶ月後に「太陽期」が始まってしまう
ラーシではご覧の通りまさに12室を支配した太陽が10室で高揚並みに強い
これではまるで私は来年から会社経営を辞めて出家しているのかのようだ
あるいはやはり倒産の憂き目を逃れられないのかも知れない
以降も
差支えの無い範囲で自らの境遇の変化を検証し続けてみる
以上
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