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「インドの魔術師」─数学の鬼才ラマヌジャンのラグナ検証

更新日:2023年7月17日





もう少し創意を感じるポジティブな検証はできないかと

インドで過去に特殊な業績を残した人物を探しているとこの彼に突き当たった



1887年、南インドのタミル・ナードゥ州タンジャーヴール県クンバコナムの極貧のバラモン階級の家庭に生まれた。幼少の頃より母親から徹底したヒンドゥー教の宗教教育を受ける。高校では全科目で成績が悪く、高等数学の正式な教育は受けていなかった。しかし15歳のとき、ジョージ・カーという数学教師が著した『純粋数学要覧』 (Synopsis of Pure Mathematics) という受験用の数学公式集に出会ったことで数学に没頭する。
ラマヌジャンは1914年に渡英する。王立協会フェロー選出されるが、イギリスでの生活に馴染むことができず、やがて身体的な衰弱を来たして病気を患い、1919年にインドへ帰国。1920年に32歳の若さで病死した。




彼はとにかく異様な閃きに恵まれた「第六感の数学者」だったようで

32年という短い生涯において実に3900程にもなる証明上の発見を記録し続けた



彼の解法の発想について「寝ている間にナーマギリ女神が教えてくれた」と発した言葉は有名である。


その証明の解は純粋に推考して得たものではなく

「不意に思いついた」という場合がほとんどで努力抜きの異能を誇る人物だった



15歳のとき、ジョージ・カーという数学教師が著した『純粋数学要覧』 (Synopsis of Pure Mathematics) という受験用の数学公式集に出会ったことで数学に没頭する。
イギリスでの生活に馴染むことができず、やがて身体的な衰弱を来たして病気を患い、1919年にインドへ帰国。1920年に32歳の若さで病死した。


数学者としての才能が発露した契機とその最期というのが特に重要である



母親から熱心なヒンドゥー思想の教育を受けたり

カースト最上位のバラモンの持つ習慣として食生活にこだわった結果病没した事実に因み

ラマヌジャンのチャートを以下のように想定した









*****



奨学金を得てマドラスのパッチャイヤッパル大学に入学したが、数学に没頭するあまり他科目の授業に出席しなくなり、1906年12月にFellow of Arts号の学位認定試験に落第し、次の年度にも再び落第したため、奨学金を打ち切られて学位を得ないまま中途退学する。しばらく独学で数学の研究を続けていたが、やがて港湾事務所の事務員の職に就き、そこで上司の理解もあって、仕事を早めに終えて数学の研究に没頭していた。


こうした大まかな生前の来歴からも彼のラーシは魚座ラグナで説明できる





「1906年12月に学位認定試験で不合格」となって次年度も同じ結果だったとの事実は

ラーシで水星が星座交換で7室に定座して逆行の土星からアスペクトされて

金星が8室に定座した機能的凶星だった配置からほぼ説明できている





ナヴァムシャでは水星と金星が絡んだ配置でそれらに対しまた土星が大きく影響していて

高揚の土星はディスポジターの金星に向けて逆行した8室の凶意をアスペクトし

水星に対しては土星が逆行することで星座交換できるため

3室支配の水星( =学業 )と11室支配の金星( =試験とその評価 )に8室的な結果を生じている





肝心な学業の実態を直に写したD24は

5室山羊座でコンジャンクトした水星金星にまたも土星が金星との星座交換で影響し

未成年者のチャートで「学業」を指す太陽にも6室の象意を逆行で強めてアスペクトバックし

学業上の成果が本当に実らない状況を説明できている



しばらく独学で数学の研究を続けていたが、やがて港湾事務所の事務員の職に就き、そこで上司の理解もあって、仕事を早めに終えて数学の研究に没頭していた。


この「港湾事務所の職員」だった点がやはり有意で

10室が海岸や河川を意味する水の星座に関わっていなくてはならない



10室も支配したラグナロードの木星は9室蠍座に在る



そして「政治家・公務員」の所見となる10室に太陽の住む配置も実現しており

彼の大学退学後の私生活はこれで凡そ証明できることになる



( よく見ると太陽には土星が逆行して双子座からアスペクトし学業の中座を意味している )





ダシャムシャはまさに10室を支配した太陽が10室にアスペクトバックし

端的に事務職を意味するだけでなく

土星が8室に逆行してまた水星と星座交換し

4室水瓶座で定座したようになる土星が「役所・公官庁」の表示体となって働く

( 水瓶座は組織的機構や実務の分立等を指し水瓶座の太陽は大学や病院の表示体にもなる )



また土星と水星の星座交換は

4室対8室で「苦悩・念慮」を強く表意する凶兆だが

土星はそのままの位置でも月と星座交換し

学問上でいずれは偉業を成し遂げる確約も示している



「上司の理解もあって早めに仕事を終えて数学の研究に没頭していた」との記述は

太陽や星座交換した水星に機能的にも吉星の木星が対向するからで

上司そのものの表示体は8室11室支配の水星だが

木星がラージャ・ヨーガの厚い吉意で水星( と土星 )に良い影響を与えていたようだ



互いに機能的凶星になった水星と土星が木星から良化のアスペクトを受け

5室に住むケートゥのディスポジターでもある木星はおそらく数学の表示体としても働き

単なる精神失調のようになる4室8室の星座交換を数学的異能へと高めていたと分かる





幼少の頃より母親から徹底したヒンドゥー教の宗教教育を受ける。高校では全科目で成績が悪く、高等数学の正式な教育は受けていなかった。


それから

冒頭の生い立ちそのものについて確かめると

「母親から宗教教育を受ける」というのは4室7室対2室9室の星座交換で説明され

4室( 母親 )と9室( 宗教 )の関わりであると同時に

ラグナロードの木星が水星と9室でコンジャンクトして星座交換の影響を受けるため

生家が受け継いだカーストの地位( 2室9室支配の火星 )が7室で強くなる配置でも説明される



数学の才能だけは後に突出して成長していくにも拘らず

「全科目で成績が悪く高等数学の正式な教育は受けていなかった」というのは

数学の優れた素養を意味する水星と火星の交わりに対し

土星が「知能」の5室から火星( と水星 )に11室12室支配の凶意をアスペクトで与えるからだ

( 火星は2室9室支配で本人の生い立ちとその境遇を意味し火星は「社会生活」の7室に住む )



その後ラーシにおいて土星が数学の表示体として強く働く「水星-ケートゥ期」に入っても

D9やD10やD24で水星には土星が星座交換などで執拗に悪影響も残しており

ナヴァムシャ以外で木星が水星にアスペクトするかコンジャンクトして復調を与え

最終的には数学の能力へと生来の資質が集約したようである



また





しかし15歳のとき、ジョージ・カーという数学教師が著した『純粋数学要覧』 (Synopsis of Pure Mathematics) という受験用の数学公式集に出会ったことで数学に没頭する。


上記の事実はヴィムシャムシャでは不思議な整合が見られてとても興味深かった



分析力の表示体で数学も表意する水星はこの分割図で減衰してしまうが

ケートゥのディスポジターの火星は双子座からラグナの乙女座にアスペクトして絡み

減衰した水星が月から3室目でパラーシャラの例外則にもなり

この時期に迎えたハイレベルな数学との特別な出会いは

ラマヌジャンにとっては一種の霊的な開眼と言える経験だったらしい



彼の解法の発想について「寝ている間にナーマギリ女神が教えてくれた」と発した言葉は有名である。


生前に語っていたこの珍妙な発言は嘘ではないどころか

水星期が本格化した15歳以降にはそうした「夢告」で数学上の発見を授かっていたのである



その後



1913年に周囲の勧めもあって、イギリスのヒル(Micaiah John Muller Hill)教授、ベイカー(H. F. Baker)教授、ホブソン教授に研究成果を記した手紙を出すも、全て黙殺される。だがケンブリッジ大学のゴドフリー・ハーディは、ラマヌジャンの手紙を読み、最初は「狂人のたわごと」程度にしかとらなかったものの、やがてその内容に驚愕するようになる。


とのことで

ダシャー上では1913年頃が「水星-木星期」の前半だった





学業の成果も示すはずのD24では

見事に木星がディスポジターでラグナロードの水星にアスペクトし

木星自体も7室にアスペクトして「異国の相手から注目される」ことを意味している

( 土星が9室から星座交換で水星に絡む配置を見ると1913年の初夏以降がその時だろうか )





ラーシにおいても

「水星-木星-土星期」であれば土星が逆行すると双子座に住んで射手座魚座にアスペクトし

本来の位置から乙女座にもアスペクトして木星は直に土星にアスペクトでき

かなり有意な絡みが主要ダシャーで生じていたため1913年の春と夏の時期が正しいようだ



( 12室支配の土星と9室で星座交換した水星との関わりにラグナロードの木星も絡むので

やはり外国人との出会いを意味していたのが分かる )





ダシャムシャも至極明快な配置で

木星と対向した水星は逆行の土星と星座交換するので主要なダシャーが無事に絡んでいる



アンタルダシャーが最重要な10室でマハーとプラティアンタルに絡み

それは月から見て2室8室軸で起こる経験であり

「自らが起こした行動が正しく報われる」と言えそうな様子を表している



偶然にラマヌジャンの秘めた異彩の霊性に気づいたゴドフリー・ハーディ

この時点でダシャーが太陽期に入ったばかりだった







ハーディはどうやら双子座ラグナらしく

研究者の条件として好例の「8室でスーリヤ・ブッダ・ヨーガと5室支配の金星が絡む」配置で

水星は逆行するとむしろ定座したマハープルシャの木星に強烈な吉意を浴びせられるので

逆行位置からアスペクトバックできる以上のカルマ的な福徳を生まれ持っている



月をラグナにしてもルチャカ・ヨーガの火星とチャンドラ・マンガラを組み

8室11室支配になった水星は機能的にも吉星の木星と絡んで木星は「教養」の5室支配である



ラグナロードの水星とスーリヤ・ブッダを組む太陽はケートゥ( ≒数学 )のディスポジターで

更にそれらのディスポジターの土星は見事に9室で定座しラーフがコンジャンクトする



水瓶座の土星は近代的な知見と技能をもたらすテクノロジーの表示体のようにもなり

彼の場合は数学の最上級な権威としてオックスフォード大学で講師を務めた立場を指す

( 11室支配の火星もアスペクトする土星は月から見ると4室目でシャシャ・ヨーガになる )



ずっと以前に検証した益川敏英教授のチャートと相当に近似していて

やはり優良な学識者は大体が山羊座の強い双子座ラグナであるようだ

( ちなみにジョン・フォン・ノイマンもほぼ同じラーシ・チャートと推定される )





ハーディのナヴァムシャでは太陽が9室乙女座でケートゥとコンジャンクトし

おそらくはラマヌジャンのラーシで星座交換した火星が住む7室乙女座を暗示していた



乙女座で表意されるような外国人( ≒ケートゥ )と出会う予兆が現れていた時だった



ラマヌジャンのラーシのラグナロードは木星だが

木星が住む9室でコンジャンクトした水星が7室の火星と星座交換するので

ラグナロードが7室乙女座と絡んでいることになる





ラマヌジャンのナヴァムシャを蟹座ラグナとしたのも

7室山羊座で土星と仮想的に星座交換する水星がハーディを暗示しているからで

土星と水星の星座交換に巻き込まれるラグナロードの月は

ハーディのナヴァムシャのラグナからアスペクトバックし

ラマヌジャンの月は星座交換の影響下で7室の水星と関わることにもなり

後のハーディとの師弟関係が一応は説明できる所見となる





ダシャムシャでは太陽が12室に住むラーフのディスポジターで端的に外国人を指し

太陽に木星がアスペクトすることでハーディが指導する相手を意味しているが

9室とはグルを指すハウスでもありつまりラマヌジャンが何かを教示することも暗示し

やがてはラマヌジャンの発見に感化される本人の不思議な境遇を説明している



「太陽-月期」はダシャムシャで月が土星と星座交換して強く働き

水瓶座のケートゥはそのままディスポジターとコンジャンクトしたようになり

その月が12室支配の太陽と絡んでいるので配置的にも外国人との関わりが濃厚に示される



太陽は10室支配の水星と対向してまたもスーリヤ・ブッダを生じ

水星はこの分割図の重要なラグナロードで

やはり太陽期の経験がハーディの研究者人生により大きな発展をもたらしたはずである



こうしてハーディは、ラマヌジャンの研究が並外れたものであることを認め、彼をケンブリッジ大学に招聘した。ラマヌジャンは1914年に渡英する。




いよいよ数学者として特別に渡英を許された経験は遅くとも10月頃のはずで

水星と絡んだ木星は火星と星座交換してラグナに住むように働く最高の配置となる



プラティアンタル・ダシャーが分割図のラグナで星座交換しラグナと9室が絡むので

おそらくはこの時運が海外への渡航を最も客観的に明示できていたタイミングと言える



やっとのことで数学者として独立の機運に預かったラマヌジャンだったが

その営為は5年と続かずに途絶えてしまった



王立協会フェロー選出されるが、イギリスでの生活に馴染むことができず、やがて身体的な衰弱を来たして病気を患い、1919年にインドへ帰国。1920年に32歳の若さで病死した。




その時期とは「ケートゥ-月-ケートゥ期」で

プラティアンタルダシャーが金星期に入る前日のことだった





ラーシはケートゥにアスペクトバックする土星が逆行すると月にアスペクトできてしまう



土星は12室も支配して逆行するマラカそのもので

本来のディスポジターは月なので相当に凶意が強く働く





ナヴァムシャは

ケートゥのディスポジターになった水星が月のディスポジターでもあり

それらに対しまた土星が逆行したり星座交換したりして7室8室のマラカの影響を与える



蟹座ラグナでは水星と土星が両方ともマラカになるのでこの時運はやはり致命的だった





健康運のチャートとしても機能するドレッカナもやや変則的だが絡みが見受けられ

月と絡んだ金星がケートゥのディスポジターでケートゥは肝心な「寿命」の3室に住む



それらに対しやはり土星は絡みを起こしていて

月とトリコーナを組みながら8室に逆行すると蟹座にアスペクトが生じ

土星が本来の位置で3室牡牛座とケートゥを傷つけて逆行すると天秤座に住むことになり

寿命そのものを意味する金星を11室12室支配のマラカの凶意で間接的に損なっていた





念のためにシャスティアムシャも確かめてみると

おそらく獅子座ラグナだったようで

今度は土星がケートゥのディスポジターとなって月と金星にアスペクトしていた



土星はラグナに逆行するとマラカの7室にアスペクトバックできてしまい

ラグナからは3室天秤座にアスペクトして本当にしつこい凶意を金星に与えている





逝去の翌日はプラティアンタルダシャーが金星に入るが

ドレッカナやシャスティアムシャでも土星が金星を傷つけるので

時間の問題として寿命の尽きていく最中だったようだ




その評価と現在の名声






現在のラマヌジャンのマハーダシャーは木星期が終わって更に20年以上が経つため

ダシャーが一周し土星期も通り過ぎて2度目の水星期を迎えたところである



その後、多くの数学者の協力により、彼が26歳までに発見した定理に関して証明が行われた。その作業が完了したのは1997年であり、「ノートブック」と「失われたノートブック」の全文が出版完了したのは2018年である。ラマヌジャンの死後1世紀近く経った現在も、彼の著作の中にある「単純な性質」や「類似した結果」というコメント自体が、疑われていなかった深遠かつ微妙な整数論の結果であることが、研究者たちによって発見され続けている。




その業績を正しく伝える完全な著書の発刊は2018年で

ラマヌジャンは自身が生まれた時のダシャーをずっと過ぎてその偉業が整ったのである



ダシャーの始まりは「土星-ケートゥ-月期」で

生まれたばかりの頃はその運命など全く分からないのは当然だが

土星に対し9室で10室が絡んだダルマ・カルマ・ラージャ・ヨーガの木星がアスペクトする



土星は逆行した12室の支配星で11室的な成果が実りにくく

実際にケートゥは「評価」の11室に住んでアスペクトバックする土星は強く凶星化している



2014年にインドで「ラマヌジャン (映画)(英語版) 」という伝記映画が制作され、2015年にはイギリスで「奇蹟がくれた数式」という伝記映画が制作された。


2度目の土星期の時点で彼は世界的に相応しい評価を受けられるようになり

ダシャーが水星期になった今は木星が水星と土星にかなり強い吉意をもたらし

おそらく水星期とは星座交換で7室に住むようにもなった配置が

やっと全世界で正しく評価される名声の時を迎えているのである



やはりナヴァムシャで水星は7室に住む



水星そのものが数学( 数学者 )の表示体だが

土星と星座交換したようになる水星は明確に世界中の研究者を指しているはずだ





日本でもこのように有識者が演算を実践し解説する教則動画がある



ナヴァムシャを蟹座ラグナとした場合に

水星土星の星座交換は8室対12室のヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガでもあり

やはり長い年月の中で水星と土星の効用が好転していくことになる



全くの数学音痴な私には彼のプレゼンスが如何ほど凄まじいか認知できない

( 私は数学の偏差値が50を超えたことが数回あるかないか程度の学力しかない )



ただし一つだけ言えるのは

ダシャーとはそのチャート本人の逝去後も生きて働き続けるということである



テクノロジーが加速する水瓶座時代に

彼の業績は「早すぎた天才」としてなおも注目されるだろう



以上

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