満を持して読者各位に報告する
2024年9月10日を以て
正式に私の自社が事業清算に踏み切った
つまり
事実上の
倒産である
ここまで来ると
私自身も強がりなどではなしに
本当に心の空が晴れて行く思いが満ちて来て
特に記事として綴るほどのことも無いというくらいである
詳しくは以下で述べるが
あれから自社に対する状況が少しばかり変異してしまい
内諾が得られた事業譲渡が部分的に損なわれる結果となった
*****
自社内で事業清算の周知を行ったその日の私は
「木星-土星-ケートゥ-木星-土星期」だった
簡潔にその日その時の様子が深くカルマ的に描かれるシャスティアムシャでは
逆行して木星にアスペクトする土星と対向した月がケートゥのディスポジターになり
木星は月のディスポジターで土星が木星へ向け逆行位置からアスペクトし全てが絡んでいる
その日の夕方までには
私は久しぶりの上下スーツ姿で
力いっぱいに主要な従業員らに対し自社の最後について詫びていた
実際のところ
もちろんこれは「喜びの門出」を申し述べる場にはならず
私が過日に綴った事業譲渡の受入れが確定し全従業員の雇用継続が叶うという見込みは
事後になり譲受側企業の顧問弁護士の不意な判断でM&A成立を白紙撤回された経緯がある
( なお当初から事業譲渡は複数の相手方に自社組織を割譲する予定であり部分的破談である )
私も含め譲受される工場の職責者だったK店長も本当に愕然として
私の自社の法的保護を担っていた弁護士にかなり感情的に詰め寄ったらしく
話の要旨を搔い摘むと「特定の卸業者が持つ( 私の自社に対する )売掛ごと譲渡は出来ない」
という事情に因るものだった
先方側社長の意向表明で譲受が確定して
後はもう調印式だけだというところでそれが急遽撤回されたのは
法的な表現として「客観的に避けるべき偏頗行為( へんぱこうい )」が直前に見つかったためだ
偏頗行為( へんぱこうい )とは要は「秘密裏に不公平なやり取りを交わす」ことであり
私の自社が固定取引相手にしていた卸業者をそのまま先方側が継続利用しようした場合
事後それが第三者に知られれば譲受企業( 先方 )側の固定卸業者に弁明できないからである
こうした「青天の霹靂」は
私のチャートではなく自社のチャートに出ているはずである
自社のD8では
月と金星の相互アスペクトに対し火星が金星へ向け8室目のアスペクトを起こし
火星は月から見てちょうどこの分割図の当為の8室を支配する最悪なマラカだった
金星自体が高揚した6室支配のマラカで
重要な「獲得」の11室も支配していたが
アスペクトを与える火星の方は本来のラグナから見て5室12室支配のため
マラカでなくとも物事の成就を妨げてしまう表示体だと言える
紛うことなく
私の自社のラーシが正しいラグナだったからこそ
D8が事の顛末を示してくれていたのである
結果的に
私個人が自己破産すれば先ずはそれでよかったシナリオは
従業員全体の約三分の一をリストラしなくてはならない幕引きになった
私もK店長も
9月10日は早朝5時過ぎから工場内勤務者に個別で解雇予告をせねばならず
私も募る思いを出来る限り言葉にして詫びを申し入れた
( 確かめようが無いので信じてくれなくても結構だが )
予想に反し私に対して驚いて憤る従業員は本当に一人もおらず
逆に勤続30年前後にもなる大ベテランの仲間は私の代わりになって泣いてくれていた
それが輪をかけて申し訳なく
私もスーツ姿で一緒になって泣き通した
その時の様子は
ナヴァムシャの複雑なラグナ対3室や5室対11室の星座交換で説明されていて
魚座ラグナで最重要なラグナロードが仮想的にラグナから土星にアスペクトしたり
その木星が本来の位置( 3室 )から月にもアスペクトしていたからだろう
5室を支配した吉意の強い月はマラカの土星に侵されたようになるが
木星が魚座と牡牛座の両方から蟹座と山羊座にアスペクトして土星に重複して絡み
大吉星の木星が5室と11室の象意を保護しこの私に対する敵意が現れなかったようだ
土星は即ち損失( 倒産 )をもたらす11室12室支配であっても
このナヴァムシャでは10室も支配するラグナロードの木星には関わらない
一方で
私の自社のナヴァムシャでは「従業員」を意味する2室支配の火星が4室に住んで
場合次第ではかなり感情的になる相手が在ることも指し示すように見えつつも
火星は2室9室支配で逆行せずにシューバ・カルタリ・ヨーガになった吉相である
月の5室目に金星が住んだようになったり
逆にラグナから5室目に月が住んだようにも働くこのナヴァムシャでは
ラグナで高揚のマラヴィア・ヨーガが4室の火星と絡むので
それが8室と9室の関わりだったことが今回のこうした結果だったと分かる
マトリョーシカのように組織の実際の仕事ぶりを俯瞰したダシャムシャは
やはり月のディスポジターになった金星が3室で高揚の火星と相互アスペクトしてしまう
マラカの金星と12室支配で高揚した火星が猛烈なヴィーパリータを起こし
その軸にマラカの土星とラグナロードの木星も巻き込まれたある種の混乱を示す所見は
「従業員」の2室を支配した土星と相対した火星が逆行しない影響からか
火星と土星の相互アスペクトであっても実際の様相は修羅場という程度に及ばず
ラグナロードで純粋に吉星の木星と9室で定座の太陽に凶意を薄められていたようだ
あるいはこのダシャーの絡みに全く関われない最重要な10室支配の水星が
12室で高揚のケートゥとコンジャンクトするのみでアスペクトされないことも
「何があろうと職場そのものは最後まで静かに保たれる」といったことなのかも知れない
有意な経験の際には必ず振り返るべきドレッカナは
月の9室目で火星と金星が星座交換していてとても強い絡みになり
魚座から見てマラカの金星と9室( 失業 )支配の火星が結びついていたことや
本来のラグナからではラグナロードの金星と10室支配の月に
2室7室支配で大凶星になったマラカの火星が絡んでおり
本当に「一縷の望みも無かった」という様相である
*****
あれからもう4日以上を経た今
私はといえば
以前に書いたような「次の職場への橋渡し」が叶わなくなり
完全に自力で裸一貫の再出発を強いられる結果になった
別になんてことは無い
冒頭に述べた通り
それが心持ちとしては不安や惨めさが微塵も残らない開放感であり
「自社を丸ごと引き受けてくれた相手方の義理に報いる」というしがらみも無い
むしろ
身も心も素っ裸になれないようでは
「地道に全ての人の信頼に応えるジョーティシャーになる」夢など
何年かかっても叶わないはずだろう
これから約10日ほどかけて
私は自社の元正社員らと破産管財人の弁護士の指示で自社の後始末を行い
全てが済んだら本当にそれぞれが旅立ちを迎える
社長としての9年3ヶ月の歳月と
9億8000万円の借入れが
私のカルマの価値だったのである
これを悲惨な不幸の軌跡とするか
ありがたい人生の薬効とするかは
占い師として自らをどう処するかにかかっている
これは私にしか出来なかった経験であり
恥であるか誉れであるかも私自身が決めれば良い
そのためには先ず
こんな私を信頼してくれる新しい仲間を探さなくてはならない
そこまで大した素地もなく下手の横好きを続けてきた私に
正しい志から偽りない誠意を恵んでくださる方というのは
果たしてどれだけいらっしゃることだろう
残されたのは全くなけなしの貯蓄と
自分なりに決めた次の道筋を歩み出す努力である
私は今更になって不思議なことに
ジョーティッシュを通じて
自分が異性よりも同性を好きかも知れずなおかつ発達障害の予備群であり
普通の大人として生きて行くのはどうやら難しいらしいことを
段々と自覚して自己像を改めるところまで至った
結局はどれだけ年を取っても
自分のことなど半分も分かったかどうかだったようだ
出来ることより出来ないことの方がまだ沢山ある
これからも出来ないことだらけの自分と対話しながら
それでもその生き方を鏡のようにして
「こんな私みたいなのも居るんだからきっと大丈夫だよ」と
苦しみや不安や不信感で潰れそうになっている一人一人に
私は少しずつでも呼びかけてみたい
貴方の人生は
貴方が決められるものでもなければ
他人が勝手に決めるものでもない
きっと
貴方は貴方でいいはずです
諦めないでいれば
明日はもう少しだけ良くなってくれます
だって
私はそう思ってここまで生きて来たんですから
いつかどこかで
またお会いしましょう
必ずお会いしましょう
どなた様も
変わらずお元気でいらして下さい
私は
ほんの少しだけ
休みます
また会う日まで
終わり
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