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それでも学びを辞めない魂─涅槃を目指す旅の道筋







前回に投稿した紀行文で触れた例の依頼者様が

再度の鑑定結果を公表する許可を下さったので

改めてそのチャートの醍醐味を振り返ってみたい








このチャートのご本人は

そのご友人が私や私の師と知己のある方だったので

簡単には相談できない一種の霊的な助言を求め

昨年2月前後に私へと「超常的な占断」をご依頼下さった女性だ



ご自身の過去生を探ろうとして

「前世療法」を考案したアメリカの精神科医ブライアン・L・ワイス氏の来日講演を公聴し

そのワークショップの席において3つの過去生が短いイメージとなって視えたという



一つ目はお伝え済みのイタリアあたり(古代ローマ?)のヒーラーで痩せ細って死んでいくところ
二つ目は20歳くらいの、ドイツ人男性で軍服のようなものを着て人を何人も殺してしまい自分への罪悪感に苛まれている姿
深緑の色のような制服を着ていたので、あとで調べたら色が似ていてビックリした覚えがあります


思い起こした1番古い過去世は、イタリアあたり、ヒーラーとして人のために尽くしすぎ自分をないがしろにして、石のベッドの上で妻に看取られながら年老いて痩せ細り死んでいく男性でした
1番新しい過去世は、日本人5歳の男の子で戦争のため両親、兄、姉、妹2人の家族とバラバラに疎開する直前の場面です
父親の職業は銀行員、その父が次男の私の前でしゃがみ顔を撫で、涙をボロボロ流して別れを告げるのです そのあと多分疎開先で僕(私)は死にました
自分でそれらの過去世は何を伝えているのか、ずっと潜在的に考えてきました
最初の過去世からは今世では人の為だけにいきるのではなく自分の人生を大切にすること、また早逝した直近の人生からも悔いがないよう自分の人生を今回はしっかり全うすること。


ご本人が記憶する直前の過去生は

前回同様に第二次世界大戦末期の日本で

年の離れた実兄とともに疎開先にあった学校で

焼夷弾爆撃を浴びて絶命している



その前の人生というのが「ナチス政権下のドイツで戦死した青年」であり

矛盾のない時系列としてそれは第二次世界大戦を惹起したポーランド侵攻の時点のはずだ







鍵となるのは「過去生での大まかな人物像」を要約したジャガナート・ドレッカナで

直前の過去生はたった5歳にして被爆し命を落としたために

その一つ前のドイツ人青年時代の過去生が写実されていると考えてもいいかも知れない



試しに国家社会主義ドイツ労働者党( 後のナチス )の結党年月日に従って

それをチャート化してみる



1919年1月5日、ドレクスラーの同僚の鉄道員25人が集まったミュンヘンの酒場「フュルステンフェルダー・ホーフ(Fürstenfelder Hof)」での集会においてドイツ労働者党(Deutsche Arbeiterpartei 略称DAP)の結党が行われた。党首にあたる第一議長にはハラーが就任した。結党時の党員は40人ほどであり、社会主義と反ユダヤ主義の色彩を帯びたナショナリズムを標榜した。


すると─







ジャガナート・ドレッカナの8室山羊座の配置と

ナチスのラーシのラグナが見事に合致し

ラグナでは機能的凶星の火星が高揚したルチャカ・ヨーガになることも重複する



アドルフ・ヒトラーが議長となって急速な成長と組織の拡大が得られたのは

ヒトラー自身がナチスに入党した1921年6月29日当時が

ナチスのラーシ・チャートで非常に強い「火星-金星-月期」だったからだろう







主要ダシャーがラグナで完結し

そのどれもがマハープルシャやラージャ・ヨーガやアスペクトバックになる



のみならず

6室で逆行したマラカの木星は

6室に住むので即ちヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガとなり

逆行することでディスポジターの水星とも相互アスペクトして

水星が更にヴィーパリータ的な潜在力を帯びることになる

( 6室双子座で逆行する木星は3室12室支配なのでナチズムのプロパガンダとも思える )












ヒトラー自身のラーシでは

山羊座は4室になって「自身が属するチーム( ≒議席 )」を指し示すため

ナチスのラーシは山羊座ラグナで正しいのである







また

面白いことにナチスのラーシで4室に当たる牡羊座は

惑星集中が起きたヒトラーの7室に当たり

ナチ党にとってキャリア( 4室 )の急激な拡大をもたらしたのは

ヒトラーの実際的な政務上の扇動力( ≒7室 )によるところが大きく

ヒトラーの7室牡羊座で生じたルチャカ・ヨーガや高揚した太陽などは

後のドイツを超巨大な悪の枢軸にさせる破壊的創造の源泉だったと言える



時の政府であるナチスが山羊座で表意されることを確認してから

今一度ご依頼者様のジャガナート・ドレッカナを見直すと─







8室山羊座で定座した土星とマラカの火星がコンジャンクトした最凶の配置である



間違いなくこの8室の配置こそが時のナチスやヒトラーを暗示しており

それでも12室牡牛座で定座する金星は5室12室支配の機能的吉星で

コンジャンクトした太陽が3室支配なのは

ナチスの洗練されたメディアリテラシー( 国威発揚 )を純粋に信じていたからだろう



ドイツ人として生きていたその当時に

どのような最期を遂げたのかはもちろん定かではなく

9室でパーパ・カルタリ・ヨーガになったマラカの月がマハーダシャーの頃か

定座したラグナロードを巻き込んでアスペクトバックする木星のダシャーかも知れない

( あるいは生来的にも機能的にも最悪な火星土星のダシャーで殉職した可能性も高い )



この記述を綴っている今現在は

十分に確証が整った前提で私見を述べているが

ご依頼者様の有意な過去生の性格とそのカルマというのがどれ程のものか

それを見積もることばかりに気を取られていて

例によってD30の概要を査読した結果の推論をご依頼者様に報告したに過ぎなかった







上記のチャートを一見して

私は有り体な解釈を以下のように述べた

( ご依頼者様の本名を含むのでその部分のみ伏字とする )



●●様の同チャートでは
8室に火星が住んでおり火星は生来的に凶星のため
「周囲に対して無遠慮がちで場合によっては暴力的だった」
という解釈になります
ただしそれはまた一面的な早合点というべき判断でもあり
D30のラグナロード(「自分自身」を意味する1室の支配星)が住む位置を確かめますと
それは「慈善・労務・苦役」などを意味する6室に住んだ金星になります
●●様のこのチャートでは6室が木星の支配する魚座(≒宗教文化の表示体)なので
●●様はその過去生が「自身の信じた理想のために東奔西走する慈善家」という印象にもなります
高潔な意思を頑なに掲げる求道者だったという表現が最も正しいかも知れません


私のこの答申に対し

ご本人がまたとても有用なありがたいレスポンスを下さった



→これに関しては、以前ブライアンワイス博士の集団セッションでみえたビジョンの一つ の過去生と思います
ドイツ軍の兵士でヒトラーへの崇拝と指導のもと、人を何人も殺害しています もちろん好きこのんで殺戮しているわけではなく、罪悪感に苛まれている若者でした






そのメッセージを拝読してからD30を見直して

私はやはり雷に打たれる思いで凍り付いた



「6室で高揚する8室支配の金星」とは

明確に他者への暴力を意味する所見でもあり

コンジャンクトした太陽は11室支配で

11室は6室から6室目でその本質を担う「強い暴力」のハウスである



なおかつ太陽とは10室の表示体で職業に関係する具体として働くので

魚座が意味する「見返りを求めない精神的苦役」( ≒軍務とあらゆる戦闘行為 )を

その若い命が犠牲になるまで続けたという過去生の事実を指すようだ







また



D30で強いカルマの影響を示す8室は

2室7室支配でマラカの火星が住んでおり

2室にアスペクトバックできることになり

2室とは「スピーチ」のハウスであるため

周囲( 7室 )からの同調圧力( 8室 )で仕方なく嘘をついていた」とも

解釈できる所見だ



月をラグナとした場合にも

ラグナロードの木星が2室で減衰してグル・チャンダラ・ヨーガになり

明らかに「大声で何かを嘯いている」ような

物々しい様相を思わせる



( よく見ると2室に住んだ9室12室支配の吉祥な水星は

火星と土星の両方からアスペクトされて深く傷ついており

善意を押し殺してでも国是たる戦争に心身を費やした様子が伺える )




その過酷な魂の旅路はどこへ続くのか







ご依頼者様のD144は

予想に反して異様なほど配置が強く

「ケンドラの支配星が定座すればそのカルマはすぐには放棄できない」という

厳しい因果が根強く働いてしまうことになる



火星が減衰し水星がラグナで逆行する以外は

みなどれも定座するか高揚している



殊に10室で高揚している月は12室支配であり

ラグナで太陽がケートゥとコンジャンクトして定座する以上の宿望を示唆する



12室は「形あるものが失われる」ハウスで

その支配星が自分の心そのものを指す月となって高揚するのは

まだまだこの地球上で何度でも生まれ変わりたいということである







「達観」の根深さを示すパンチャムシャは

5室支配の土星が定座していながらも火星と太陽が挟んだパーパ・カルタリ・ヨーガである




ご覧の通り土星はグナティ・カーラカだ




一方で

ご依頼者様の月は

そのナクシャトラがラーフの支配する「スヴァーティー」で

性格としては「自由のために戦う戦士」というイメージで表現される



やはり「学びの途上を進む最中」のようで

「スヴァーティー」を支配するラーフのナクシャトラは

ご依頼者様のアートマ・カーラカに当たる水星が支配する「アーシュレーシャ」だ



果たしてこの相関がどう変転しうるか



前回の占断で触れたD108( アシュトッタラムシャ )を

もう一度だけ刮目してみると─







生まれ変わりを否定する12室支配の金星が8室で定座の土星とコンジャンクトしてしまう



D108では

12室の支配星が12室から離れてしまうほど

解脱できるまでの時間( ≒転生の回数 )が長いことを暗示する



双子座ラグナでは土星が9室を支配する吉星寄りの表示体となって働くので

この配置は8室( 修道 )を通じて5室的9室的な終極をひたすら目指す意思を写している



その一方で



D-108 チャートの第 1 ハウスは、(シャティヤムサ チャート、ナヴァムサ、ラガン チャート)の第 5 ハウスの和結果です
D-108 チャートの 9 ハウスは、 (シャティヤムサ チャート、ナヴァムサ チャート、ラガン チャート) の第 1 ハウスの合計結果。


とされており

このD108でご依頼者様のアートマ・カーラカの水星は見事にラグナでバドラ・ヨーガになり

9室には6室11室支配の火星が住んでダーナ・ヨーガを組んでいる



今生での迷いが次第に昇華して行く運命が待っており

次の人生では格段に強い意志を生まれ持って

力強い成長と変化を遂げるということである



D108の6室の支配星は「来世で行く手を阻む敵」を意味するので

火星が6室と共に11室も支配して11室の結果のハウス( 9室 )に住むのは

「困難と粘り強く格闘して最後に勝利を得る」カルマが約束されていると言える









迷わず行けよ

行けば分かるさ

その道を




ニワカ者の私が

元気をもらえた素晴らしい学びとなった



以上

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