さすらいの鑑定士・南風( みなみかぜ )氏のラグナ検証 前編
- 鹿村文助
- 6月13日
- 読了時間: 13分
更新日:6月22日

先週6日の土曜日
いつものように習慣としていた週末の天日矛氏ライブ配信を視聴中
コメントチャットで南風氏と会話していると
奇遇にも「母子手帳が見つかった!」という不意打ちな返答をいただけた
その後に( しつこ過ぎないように )その詳細をお教え下さるよう頼み込んで
ついに私は以前から密かに思案し続けていた氏の厳密なチャートの獲得にこぎ着けた

出身地がお互い隣町だった( 更に言えば私の母の実家だった )衝撃の事実を知り
友達になっていただいたFacebookのアカウントで氏の生年月日が公表されていたため
後は「ラグナ修正をできるだけ精査しよう」と考えていた最中の幸運であった
こうして
さすらいの鑑定士の半生が目に見える結果と相成った





*****
地元を飛び出しホステスとして勤めた20代の日々

高校卒業後に間もなく氏は上京し
地元の知人だった男性と同棲しながらその日暮らしの生活を送っていた


ナヴァムシャはその当時の様子がダシャー上の絡みでも簡潔で
ラグナに住んだマハー・ダシャー・ロードの水星は「独立」の2室11室支配で
水星から10室目に住んだ土星は「引越し」の7室を支配して7室にアスペクトバックする
土星からトリコーナの位置の2室に住むラグナロードの太陽がラグナと星座交換し
本当に一念発起して自力で生活してみようと決心した頃だと言える

しかしこの時期はケートゥ期に向かうダシャー・チッドラが始まった頃で
実際にはほぼケートゥ期の時運が影響していた


シャスティアムシャではケートゥとそのディスポジターの月がともに凶相を作り
ラーフ・ケートゥの軸が太陽と土星に傷つけられて月は「私生活」の2室で減衰する


月はガージャ・ケーサリ・ヨーガにもなって独自の才能を予兆しつつも
木星が機能的凶星になって「6室対8室の絡み( 犯罪的な凶危 )」になり
木星の住んだ8室牡牛座は水星が住むことで12室の金星と星座交換する
「パートナーとの深い関係」を意味する8室で6室8室12室が全て関わったことになり
2室で減衰の月をより一層に傷つけて心身の自由を奪いつくす凶相が出来上がる
ケートゥの意味する12室的な喪失と虚無が極限まで心と身体を蝕むドン底の時が来ていた

当時の実情が氏の著作に詳述されてあるが
この時に氏は同棲していた男性から日常的にDVを受け
のみならず生計を立てる能力に欠けるその彼のために働き通す日々を送っていた


ナヴァムシャではケートゥがやはり「受益と受難」の8室に置かれ
パートナーシップが一方的に不自由を強いてくる座相になり
ディスポジターの木星はまさに「パートナー」の7室に住む
不幸にも7室の火星は土星にアスペクトして土星も火星にアスペクトバックし
最も避けておきたい「火星と土星の相互アスペクト( 6室と8室の表示体の絡み )」が生じて
土星は相対してくる4室の月と金星をマラカの強い凶意でまた傷つける


月は減衰してから金星( 月が高揚する星座の支配星 )にバンガされていたにもかかわらず
6室7室支配で機能的にも凶星化した土星がその復調力を奪ってしまう
8室支配の木星は7室で土星からアスペクトバックされてラグナの水星とも相互アスペクトし
二つのマラカに傷つけられた結果8室の象意が悪変し負のカルマをもたらす
傷つかずに強い配置であれば「学びの喜び( グルからの恩恵 )」もあった木星は
ケートゥ( 失望・裏切り )のディスポジターとして働くケートゥ期に入ると
強く傷ついた座相が「パートナー」の7室で凶兆を発散する結果になってしまった

タイミング的におそらくケートゥ期が本格化した「ケートゥ-金星期」になってから
氏は全く乗り気でなかったホステスの仕事に若干20歳で就くことを決めた


初めてダシャムシャを覗くと
12室で月が定座してコンジャンクトした木星( ケートゥのディスポジター )が高揚し
アンタル・ダシャー・ロードの金星もコンジャンクトし時運が12室で完結する
何も知らずに一見する限りは
明らかに「引きこもって時間を無駄にする」( =ケートゥ )という頃合いかと思うが
月をラグナにすればラグナで木星が高揚のハンムサ・ヨーガになり
それがケートゥのディスポジターであるため前向きに奉仕活動を行う座相に改まる
( 高揚の木星は魚座にアスペクトバックしてより強力で「魚座のケートゥ」は月の9室である )


「ケートゥ-金星期」は特にこの8室対12室の絡みが月からではラグナ対9室になり
ホステスというよりコールセンターのクレーム対応スタッフのような働き方だった
嫌な顔を終始見せないまま円満対話の能力が問われるホステス業に就いた経験が
後に霊視カウンセラーに必須の丹念な傾聴力の下地として活きてくるのは偶然ではなかった


ナヴァムシャは絡み方が端正で分かりやすく
7室水瓶座に住んだ木星がケートゥのディスポジターになって4室蠍座の金星と絡む


4室蠍座から10室にアスペクトバックする金星がまさに「色香を纏うホステス」の座相で
減衰した月を金星がバンガする影響でむしろ月は「仄暗く内向した色気」を放つ
しかしその月と金星の復調を対向10室の土星が抑え込んでしまうようになり
湿った悩ましい色香というのが南風氏からは全く現れてこない

私を鑑定して下さった頃には当然そんな名残など微塵も無かったが
氏ご本人が自らの過去を完全に乗り越えたことや
単純にラーシで金星の配置がかなり健全だったことが大きいようだ


ラーシにおける月と金星はナヴァムシャのそれと180度真逆な座相と言ってよく
蟹座( 母性のサイン )が9室になって月は定座し金星がケートゥのディスポジターになる
ホステスの皮をかぶった「世話好きなお母さん」の性格が溢れ出ていて
この9室蟹座には火星も土星もアスペクト出来ないため非常に吉兆な女性らしさが実る


人間的な原初の資質を示したラーシで月と金星の配置が理想的だった南風氏は
よそ行きの美人を演じることが不得手な「母性の人」だったと言える
若干20歳にして初の体当たりな労務は「大人の振りをして背伸びしていた」かのような様子だ
( やっと二十歳で倍以上は年上の男性と対面で飲酒するのだから当然背伸びせざるを得ない )


「負のカルマ」( 6×5 )が顕現するトリムシャムシャは
強行突破ド真ん中な毎日を最も正しく写実した様相を見せ
7室( 「職業」の10室から10室目でその本質 )で金星は最高に強いマラヴィア・ヨーガになり
7室へと3室からアスペクトバックする木星はケートゥのディスポジターだ
3室蠍座でスーリヤ・グル・ヨーガになった太陽と木星がホステスらしい気風の良さを醸す
漠然と試練や困難を感じさせるD30の7室でダシャーが完結すれば
「何が何でも避けられない勤めを果たす」という経験であり
主要なダシャーが水の星座同士で絡んでいたためにホステスだったのである
“ Taker ”だった彼との決別後

その後21歳になった南風氏は
度重なる同棲相手からの抑圧と暴力をついに拒絶し
仕事先で知り合った女性と都内の別のマンションに引越したという


ラーシではケートゥがまさに「引越し」の7室牡牛座に住んで金星は9室に住み
蟹座から9室目で絡んでいる5室の魚座に住むラグナロードの火星が
ラーフのディスポジターという吉兆な座相を誇る
最高の誉れは5室( カルマの結果を受けるハウス )で木星が定座した吉相で
木星は蠍座ラグナで凶意が全く無い生来的機能的吉星となって9室にアスペクトする
ラーシにおけるケートゥ期はこの厚い吉意がラグナロードや月や金星を守るため
大変な失望や裏切りを経験しても最後は希望が息を吹き返す潜在的な幸運が生きている


ナヴァムシャも前向きな進展があったと言える良い座相になり
ケートゥのディスポジターの木星がやはりまた「引越し」の7室に住み
7室から10室目で絡んだ金星は実際に10室へとアスペクトバックする「家の表示体」で
金星からまた10室目に位置したラグナの水星は太陽と星座交換し気骨の確かさが伺える
アンタル・ダシャーとプラティアンタル・ダシャーがアスペクトバックや星座交換で強く
主要なダシャーがケンドラの位置関係になった簡潔な所見が「身辺整理」の仕上がりを物語る
生活費を無心し暴力さえ振るうかつての同棲相手と本気で決別できた克己心が実っていた


アンタル・ダシャー以下であっても
金星期とラーフ期が絡めば非常に動的になる時運の影響力は
転居の経験を写実するD4でも絡みこそ無かったが事後の証明が見えた結果で
7室( 引越し )に住んだケートゥのディスポジターの金星は12室の方で定座し
ラーフのディスポジターで金星とは絡まないラグナロードの火星が
「私生活」の2室で定座の木星とコンジャンクトし決起の感情を発露させている
D4はラグナがヴァルゴッタマで火星が2室の方でラーシ同様にグル・マンガラ・ヨーガを組み
プラティアンタル・ダシャーがラグナに住んでディスポジターも2室( 私生活 )で強い座相が
決心と断行の意志を描き出していた


初めて見るエカダシャムシャ( 獲得・自己実現 )も精緻な整合が出来た所見となり
ケートゥのディスポジターのまま7室( 引越し )でマラヴィア・ヨーガになった金星は
3室( 4室を失うので「転居」 )で高揚の火星( ラーフのディスポジター )とも絡み
決意を通り越して何か凄まじい怒りすらも感じさせる高揚の火星がラグナロードだった


この力強い絡みは同時に
「ケートゥのディスポジターが7室で定座したダシャー・ロード」であることも正しく説明し
即ち引越し後に同居する知人の女性とその友人2人が違法な薬物を常用していたり
転がり込んできた男性( 知人女性の友人の交際相手 )が今度はその友人にDVを振るったりと
南風氏を閉口させ深い失望も与える「12室の表示体」( =ケートゥ )だった事実を証明している

そして
おそらく南風氏は上記のダシャーが巡ってきた頃に
自身を助けてくれた知人とその転居先での生活に一区切りつけることを決めたのだが
これが友人の彼氏に知れ渡って家の外で待ち伏せられて凄まじい脅しを受けたりした
一昔前の池袋や新宿や渋谷等では暴走族とも違う「チーマー」と呼ばれるギャングが組織され
そうしたチーマーの一員だったその男性は悪びれずに南風氏にケンカを売った後に
結局は何もせずにその場を去って行ったという


よく見ると
ケートゥのディスポジター金星と相対したラグナの土星が星座交換し
マラカになった大凶星の土星が6室支配のラグナロードと結びつく凶悪な座相が出来ている
アンタル・ダシャーが火星期・ラーフ期・土星期のうちは
どうしても不安や恐怖が伴う過酷な状況に置かれ続けるしかない所見であり
3室山羊座で高揚の火星は南風氏ご本人を意味すると同時に粗暴な男性の表示体でもあった
ケートゥ期はラーフ期と同じく「カルマの清算」を強いられる禊の時節としても働き
円満に金星期を迎えるために負の経験を耐え抜く前段階の凶兆そのものである
九死に一生を得た原付バイク事故後にホステスを辞める

大変な修羅場を通り過ぎても
なお南風氏の私生活はカルマ的な凶危が続き
友人を介した一悶着が起きた次には
購入した原付バイクで走行中に信号無視をしてしまい
高級車と激突する大事故を経験した
※氏ご本人の著作の記述に沿う限り時系列が定かではなくダシャー検証は推論に留まる※


「乗り物に纏わる全ての吉凶」が描かれるD16では
当時のダシャーがやはり絡んでいたタイミングで
8室( 突然の出来事 )に住むケートゥへ向け
金星がマラカの2室からアスペクトバックする
更に11室支配で完全に凶星化した太陽が
2室8室軸のラーフ・ケートゥを傷つけて事故の危険性を強め
金星から10室目に住んだ12室支配の水星は
10室に逆行すると土星と火星の両方からアスペクトされて強く傷つく


ショダシャムシャの10室は「乗り物で移動している状態」を意味するハウスで
12室の支配星が逆行するだけでも凶兆を示すがそれが更に火星土星に絡まれており
「乗り物の表示体」でまさにラグナロードの金星が2室8室軸で傷ついている影響が働き
金星と水星が絡んだ配置でダシャーの順番に並ぶタイミングは致命的な大事故を予兆する
この時運において
南風氏は高級外車と交差点で激突して宙を高く舞い上がり
地面に叩き付けられたが打ち所が随分と良かったためにほぼ無傷だったという
ラーシとナヴァムシャを確かめると


ケートゥは7室在住で7室はやはり移動に関わるハウスに当たり
ディスポジターの金星は9室に住んで火星土星からは触れられず
逆行した8室11室支配の酷く劣悪な水星は6室に逆行して金星と弱く絡む
8室と6室の絡みは尋常ではない有事的状況を暗示し
水星と絡んだようになる金星はマラカの7室に住むケートゥのディスポジターである


7室12室支配で車やバイクを強く表意する金星がケートゥのディスポジターになり
致命傷かあるいはそれ以上の凶危を顕現する絶命の表示体になっていたが
金星が住むのは蠍座ラグナで最良な9室蟹座であり月も定座して金星を守っていたために
結果的に南風氏は九死に一生を得られたと言える
( 時運上で絡まないが5室で定座の木星とラグナロードがコンジャンクトした影響もある )
また


ナヴァムシャの方では
8室に住むケートゥのディスポジターの木星がマラカの7室で火星・土星に傷つけられ
木星の7室目10室目に水星と金星が住んでダシャーが端的に貫通していた


凶星化したと見なせる木星は
ラグナで太陽と星座交換した2室11室支配のマラカの水星とも相互アスペクトし
即ちラーフとケートゥ両方のディスポジターが太陽・火星・土星の全てと関わり
生来的凶意に侵害され切った配置がケートゥを「死( 12室 )の表示体」に悪変させ
それらと絡んだ「4室の金星」がバイクで走行中の南風氏に大事故をもたらしたのである
( 獅子座ラグナでは金星が3室10室支配で本当に車やバイクを強く指し示す星として働く )
シャスティアムシャも確かめておく


ケートゥは「移動」の10室に住んでディスポジターの月はマラカの2室で減衰し
対向8室で水星が金星と星座交換しラグナと12室の象意が8室で交わった危険な配置になり
8室に向け5室から2室7室支配で「死の表示体」になったマラカの火星がアスペクトする
これ以上に正確な絡み方が無いというほどダシャー上で凶危が呼び起こされる所見であり
12室支配で逆行の水星がラグナロード( ≒一個の肉体 )と8室( 不慮の災難 )で星座交換して
なおかつそこへ機能的にも凶星化した火星( 「受傷」を意味する6室の表示体 )が関わってくる
8室牡牛座には機能的に凶星の木星が住むが
これは即ちヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガであり
生来的吉意でラグナロードを守るようにも働いて
8室で6室対8室対12室が絡む凶意の強い打ち消しが起こったということである


やはり
こうして非常に有意なダシャー整合を確認できたため
南風氏の出生地や出生時刻の記録は必要十分に正しいと言える
その後

「命あっての物種」を身を以て実感した氏は
それを契機にダシャーが「ケートゥ-太陽期」に入って以降
長らく勤め続けたホステスの仕事から足を洗う決意を固めた


職業の客観的な遍歴を示すダシャムシャはこの通り明確に絡みが成立し
ケートゥのディスポジターの木星が高揚した12室( 喪失 )から4室目で太陽も減衰する
太陽が「10室の表示体」であると同時にこのD10のラグナロードであることから
3室( 「途絶」の8室から8室目で「物事の完全な一新」 )で減衰の太陽と12室の絡みは
何であれそれまで続けられた仕事を完全に放棄する時運の訪れを意味すると言える
東京都内で暮らしていた南風氏は事故を経験後に郷里へと帰省し
新幹線の車内販売員に再就職した後に
求人情報誌で偶然に見つけた児童向け劇団の団員募集に応募する

ここから南風氏の「夜の人生が昼の人生に変わる」と綴った過渡期の時節が始まる
中編へ続く
以上




コメント