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【家族の相対占断】友人Tの実母のチャートを読む

更新日:4月3日






以前にレクティファイを試みようとして叶わなかった相方の実母様の出生記録と出身地が

このほど不意に明らかになった






おおよその出生時刻まで分かるオマケつきだったのは本当にありがたい限りだ



あとはその時刻に従ってチャートを出力し

サプタムシャで相方本人の出生したタイミングをダシャー照会すればよい









*****



相方の生年月日である「1986年11月14日」から約10ヶ月ほど逆算すると

実母様の懐妊時期は同年1986年の正月頃になる





サプタムシャでは主要ダシャーが全て絡むものの

高揚した最良なハンムサ・ヨーガの木星( 子供の表示体 )は時運に絡んでいない





ラーシの方は

ラグナで高揚した太陽にアスペクトしてくる高揚の火星がラーフのディスポジターで

4室でまたも高揚した最高に吉兆なハンムサ・ヨーガの木星がラーフと火星にアスペクトする





ナヴァムシャは意外なほどダシャー間の絡みが見られず

それでも太陽と火星は5室と9室を支配した重要な子供の表示体になっている



こちらでもサプタムシャ同様にハンムサ・ヨーガの木星がダシャーに絡んでいない



「午前6時頃」とした相方の指示に従う限り

ナヴァムシャはやっとラグナの位置が射手座の真ん中を過ぎたというあたりで

ラグナの星座が前後してしまう恐れもないので

一応はこれで合っていることになる



相方の実母様のチャートは

ダシャーとそれに対する実際の経験を検証する上で

よりよく考えさせられる有意な実例だと言える





そうなると最後に留意するのはダブルトランジットであり

その当時においては上記の位置が励起されていた





つまりこのようになり

「私生活」( 結婚生活 )の2室で定座した金星と

やはり「結婚生活」の8室も支配したラグナロードの火星が励起され

ナヴァムシャ同様に5室と9室が直接的に時運と関われていない





「奥の手が残っていた」と気がついたシャスティアムシャは

なるほどなとシックリ来る良い絡み方で

プラティアンタル・ダシャーの火星は恋愛の表示体にもなる5室12室支配で

ラグナから7室の金星( ラーフのディスポジター )と相対し

その金星は9室( 5室から5室目で「子供」の本質のハウス )支配の太陽と絡む



マハーとアンタルが絡みつつプラティアンタル・ダシャーがラグナに住めば

それは正しくダシャーの影響下で実体験として顕現するのであり

実母様の息子である相方のラーシが牡羊座ラグナであることからも

このシャスティアムシャは射手座ラグナで間違いないと言える




母子間で

余りにも酷似したラーシの配置






相方から知らせられたとおりに実母様のチャートを出した時のその印象は

「これまで自分が見たラーシでもほぼ最高の強さだろう」というのと

「こんなに母と子で配置が重なるのは尋常でないカルマの因縁がある」という

2つの要約だった





まず

母子でラーシのラグナが同じなのはもちろん

ラグナロードの火星が最高に強い状態( 高揚したディグバラ )でマハープルシャになり

土星の位置まで同じというのは「凶星を通じてそのカルマが発露する」ことを示す





最も意外だったのは

実母様から見た彼が獅子座ラグナになることで

なおかつその仮想的なラグナロードはラグナの牡羊座で高揚してしまう所見である





5室獅子座をラグナにすると

4室9室支配の火星が6室で高揚し

息子である相方から見た家庭環境が随分と悪く

「何かあれば家の中で両親が喧嘩している」といった様子を示し

4室獅子座に住んだ土星は逆行したマラカでそれもラーフまで伴っており

生家で過ごす時間があまりにも不愉快ですぐにでも自立したいと思わせる配置だ



他方で12室蟹座では機能的吉星の木星が高揚して土星と火星を調停し

負の感情をマスクして悪意が吐露されないように運勢全体を整える



残念ながら

獅子座から見た場合に土星と火星はアスペクトバックや高揚で強過ぎるため

長い経年の中で溜め込んだ負の感情が抑鬱症状となって違う場面で吹き出しやすくなり

7室支配の土星が敵対星位の蠍座で逆行してラーフが尚更に圧迫をかけてくる結果

「密室で女性と二人きりになった途端に暴力的になる」という性的倒錯を生み出すようである

( 蠍座は性的な秘密主義のサインでラーフは衝動と暴力を意味する )



高揚した4室9室支配の潔白な火星がマラカの逆行した土星に傷つけられることで

12室蟹座で高揚する8室支配の木星が強く促す性欲を逆に否定したがっている



確かにこのチャートは

私が数年来ジョーティッシュで見つめて来た今生の相方をよく説明できている



ラーシチャートで3つもの星が高揚してしまうというのは

過去生から引き継いだ健全ではないサンスカーラ( カルマ的な体質 )の予兆であって

なおかつラーシチャートでラグナやラグナロードが重なる所見から

相方と彼の実母は過去生でも親子か兄弟でそうでなければ誉れ高い師弟関係にあったようだ





事実として相方の根深い性格を写実したアクシャヴェーダムシャは獅子座ラグナであり

ラグナロードの太陽が「事細かに物事を区別差別する」といった傾向のある乙女座に住む



その太陽と矛盾するように

3室天秤座に住む火星は

9室にアスペクトバックすることで「主観的な平等主義」を作り出し

それでも対向9室にはラーフ・ケートゥが住んで火星に傷を受けて凶星化し

結果的に多重人格的な精神混濁が本人の言動に色濃く表れることになる



ラグナからは土星が7室にアスペクトバックし

6室も支配した土星とコンジャンクトした月が12室支配でヴィーパリータになり

「突然の衝動と相反した抑鬱感情」が反復して彼はその内在闘争に苦しめられている



D45を見る限り

彼の「誰かとコミットしようとして分かっているのに何もできない」という

その異常な自閉症的硬直が緩慢に働き続けている





このチャートからは

無防備すぎる本人の性格を自覚した無意識が

人間関係での油断から起こる他者の侵害を被ることのないように

「行動できない( 努力できない )受け身なままの人間性」を形成していることが分かる



12室で高揚する木星というのは独居で労苦から解放される安堵の感情を意味し

対して4室で逆行する土星は全く逆の強い予期不安と反抗的な拒絶の態度を生む



それは普段のプライベートな相方のコミュニケーションによく現れていて

電話で長話をする度に私が彼の極端な自家撞着を繰り返すその態度に辟易し

自分で自分を迷子にしている彼の愚劣さに耐えられず電話越しに怒鳴ったこともよくあった



心情の経路で彼の性欲が前進したり後退したりして発作を起こしているようで

異性に対する衝動が結局は内向的な観念へと昇華されてしまい

他人の心と体に踏み入っていくことを無意識に忌避し続けて

共依存な所謂「優しい関係」にすら達していないまま時間を浪費しているのである



その心的倒錯の原因はやはりラーシチャートに見て取れた





7室の金星は、玉の輿か、結婚運が悪くなるか、どっちかです。
じゃあ、月から見て7室目に金星があったら、どうなるのか?
これも、あまり良くないと思う。
吉星が2つアスペクトしあってるわけだから、
どっかに幸運なことが出てくるんだろうけど、
結婚とか恋愛には、あまりプラスになってなさそう。
「ラオ先生のインド占星術 運命と時輪」(下巻)の74ページによると、
月&金星ラインが1室と7室で生じた場合は、はっきりと結婚運が悪くなるようです。
1室/7室の軸における月と金星のオポジションは、結婚にとって良くない配置です。このことは、ある著者も強調していますし、いくつかのナディの本にも触れられています。わたし自身も、多くの事例を通して、これが正しいことを認めています。」
だいぶはっきり言い切ってるね


このように彼のラーシでは恋愛における悪条件がまさに成立している



最も悪いと言うべきカルマ的な所見は

以前にも指摘したように彼の月が若い度数で満月のヴァルゴッタマになることだ



ラグナで月が異常なほど強ければそれは「母親からの束縛」を意味し

殊に牡羊座ラグナではナチュラルゾディアックになって月が4室の表示体として強く働く



その月が7室で定座したマハープルシャの金星と相互アスペクトすれば

「母性への憧れと性欲が区別できない不和や錯乱」を必ず引き起こす



相方自身も未だに実母との親子関係を単純なまま引きずっているらしく

本当に “ 余計なお世話 ” だとしても

母親から精神的に自立するという当たり前の事が明らかに出来ていないのである




余所の女性との関係を未だ経験できず

「マザコンの弱者男性」という

屈辱の烙印を押されても

今の彼は痛くも痒くもないのだから

そればかりは非常に不味い




( 実際に彼と二人旅をした去年のGWでは

夕方頃に彼の実母から電話が有り彼は数分ほど世間話をしていた )



心理的に特異体質な彼のためを思い

私は色々と児童心理学の概念に触れて荒療治を試みた



▼赤ちゃんのイメージ
良い対象(乳房)…母乳をくれて安心感を与えてくれる
悪い対象(乳房)…赤ちゃんの欲求を満たしてくれない



あれこれ読み流して適当だと思えたのはM.クラインの「良い乳房/悪い乳房」理論で

自分を守ってくれる母との関係性を正しく清算できていない状態が

誇張抜きで今の彼に当てはまるからだった



生後3ヶ月までの乳児というのは

乳が出ない母親に不安や怒りの感情を持つこと自体を拒んでしまい

生後4ヶ月ほどになってから感情の統合が少しずつ進んで行き

実の母親を一個の女性として認知し段々と距離を置けるようになるとされる





彼は7室で5室支配の太陽が減衰して金星にニーチャ・バンガされ

火星( 太陽を高揚させる星座の支配星 )月から見たケンドラで最高に強く

それもニーチャ・バンガになって11室から木星も機能的吉意を太陽にアスペクトする



「大人になった自己像」を意味する太陽が何重にも守られているが

その対向に住む4室支配の月もまた余りに強いため

減衰した太陽を月が包摂するように働いて彼を一種の精神退行に追いやっている



そして最も有意な病的所見は

「7室で定座しながら逆行して減衰するようになる金星」であり

6室乙女座に住むケートゥはヴァルゴッタマで猛烈に強く

金星と供に逆行する水星の方が定座したようになって金星をニーチャ・バンガする



これこそが「理想の異性の前で自分の心を裸に出来ない」という彼の恥辱感の遠因で

これら7室の状態に対し最後まで優勢に働いてしまうのが4室支配の月である



( もちろん彼は普通に大学を出て同じ職場で今も働き続ける歴とした大人である )



先週土曜日の夕方だけでも2時間弱ほど私は彼と電話で話し続けて

他人の受け売りをして言葉を弄する彼の態度に時折は相当に苛々とさせられたが

その後に夜からまた対話を根気強く続けて明け方4時前頃に

やっと私と彼は正しい合意へと軟着陸できた



彼曰く

「女性を目の前にすると幼い頃の記憶が自分の感情を覆い隠すので気持ち悪くなる」そうだ

( これでも私の意訳が相当に入ってしまっていて実際はもっと複雑で抽象的な感傷に近い )



本当に「良い乳房/悪い乳房」の示す成育と変化が彼の中で完成していないことがよく分かり

結論として彼は大きなガラス瓶の中に生まれ落ちたままで今なおその覆いを破れないでいる



これ以上は深層的に未熟なままの彼を攻撃することが無意味だと判断できたので

私はとてもシンプルに彼をなだめた




「まずはちゃんと相手のことを信じてあげてごらん」




こうして文字にすると酷く陳腐で私の方が受け売りをしているかのようだ



しかしこの5・6年は週末などに無駄話をよく続けてきたことが彼の私に対する信頼になり

この促しの言葉に随分と感銘を覚えて嬉しがってくれていた



結果的に私がジョーティシャーとして目指すべき姿勢を不覚にも実践できたことは

何度も何度も思い返して不思議な納得感と自信につながった







これが

私と彼にとっての最も新しい旅立ちになるようであれば

私も自らの務めの第一歩を進めたはずだ



お互いの人生が別離に向かわない限り

私は彼との対話を自分自身との対話にすべきだろう



25年前の秋に彼と出会ったことを私は深く感謝すべきである



以上

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