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【占断実習】本場インドの識者によるジョーティッシュを読む



日本を含む世界の国々で運営している会員制Q&AサイトのQuora

インド版にはジョーティッシュのカテゴリーがあり

私は日頃から様々な知見のソースの一助としてよく覗いている



昨日もまた気になる質疑応答を流し読みしていると

インド人ジョーティシャーのSubir Palという占術士が

実践的査読の例を紹介していた



Subir Pal





DO I HAVE JAIL IN MY DESTINY AS PER MY HOROSCOPE?, A CASE STUDY
The native wants to know if he would go to jail as per his horoscope ( bandhan yog ).
Based on the given birth details DOB 06-6-1988 at 16:40:00 PM in Kanpur, Uttar Pradesh, India and the analysis is done as per KP vedic astrology padhatti / system.
The plotted horoscope shows thula lagna / libra ascendant with Saturn in 3rd house, mars moon n rahu in 5th house, Jupiter in 7th house, sun in 8th house, mercury n venus in 9th house and ketu in 11th house.
The moon is in satabhisha nakshatra in kumbha rashi / moon in aquarius sign and the current ruling mahadasha is Saturn.
In order to learn if the native have bandhan yoga i.e going to jail in his destiny as per his horoscope, one need to study the 12th cuspal sublord. The study of the current ruling mahadasha will reveal how the dasha lords are going to give its results on the events in the life of the native during their ruling period.
From the horoscope the 12th cuspal sublord is Saturn and its strongly signifying 2,4 and 5th house as its untenanted in the planet level, ketu signifying 2,3,4,6,7,10 and 11th house in the nakshatra level and rahu signifying 2,4,5 and 7th house in the sublord level.
The current ruling mahadasha is Saturn and the analysis of Saturn is already done so no need to repeat it again.
From the analysis I conclude that the native will not go in jail but will face issues which may land him in police lock up.
The native should seek guidance from a good astrologer so that he understand himself better and that could help him for his future ahead.
My best wishes for the native for his future ahead.

ホロスコープ通りに刑務所に入る運命なのか、ケーススタディ
この方は、自分のホロスコープ(バンダンヨグ)通りに刑務所に入るかどうかを知りたがっています。
与えられた出生の詳細に基づいて、DOB 06-6-1988 at 16:40:00 PM in Kanpur, Uttar Pradesh, Indiaと、KPヴェーダ占星術のパダッティ/システムによる分析が行われます。
プロットされたホロスコープは、Thula lagna / libra アセンダントを示し、3ハウスに土星、5ハウスに火星月とRahu、7ハウスに木星、8ハウスに太陽、9ハウスに水星と金星、11ハウスにKetuがあります。
月はクンバ・ラシのサタビシャ・ナクシャトラにあり、月は水瓶座にあり、現在の支配マハダシャは土星です。
ホロスコープの運命にバンダンヨガ(刑務所行き)があるかどうかを知るには、第12カスパルのサブロードを研究する必要があります。現在の支配マハダシャを調べると、ダシャロードがその支配期間中に、ネイティブの人生における出来事にどのような結果をもたらすかがわかります。
ホロスコープから、第12カスパルのサブロードは土星で、惑星レベルでは2、4、5ハウスを強く意味し、ナクシャトラレベルでは2、3、4、6、7、10、11ハウスを意味するケートゥ、サブロードレベルでは2、4、5、7ハウスを意味するラフである。
現在の支配マハダシャは土星で、土星に関する分析はすでに終わっているので、もう一度繰り返す必要はありません。
この分析から、この人は刑務所に入ることはないだろうが、警察の留置場に入るような問題に直面するだろうという結論に達しました。
自分自身をよりよく理解し、将来のために役立てるために、優秀な占星術師の指導を仰ぐべきでしょう。
この先、ネイティブの未来に幸多かれと祈ります。


( 上記の投稿は日本時間で2023年5月23日AM1:00頃にUPされていたものです )



引用した原文中にあった占断依頼者の生年月日と出生地に従ってチャートを出力してみる



06-6-1988 at 16:40:00 PM in Kanpur, Uttar Pradesh, India








まず「よく分からないな・・・」と思ってしまったのが

私が学んできたパラーシャラ形式の技法を全く用いていない別派の術式を用いていることだ



このSubir・Pal氏というジョーティシャーは「KP占星術」なる独自のスキルの使い手であり

調べてみると同占星術は長年のジョーティッシュ研究から生まれた簡易的占断法で

K・S・クリシュナムルティ( Jiddu Krishnamurtiではない )が考案した新しい技法のようだ







日本ではこの術式を会得し実用している識者は今のところ一人もいないと思われる



要するに「ジョーティッシュは何となく知っているが学ぶのに時間がかかり過ぎる」ので

その命題や公理を意訳して抽出したようなアドリブ的占断術らしいのである



私にはもちろんそのテクニックの定義が分からず

Subir氏のジョーティッシュ的見識が理解できなかったが

雑駁そうに見える答えとして

この分析から、この人は刑務所に入ることはないだろうが、警察の留置場に入るような問題に直面するだろうという結論に達しました。

とのことである



自己流にこの占断対象者のチャートを読んでみると─





直近ダシャーの「土星-金星-火星期」は

土星が金星と対向しながら火星にもアスペクトバックし

火星が4室目のアスペクトを起こす位置に金星が逆行するので

全ダシャーが完全に絡んでいる時運となり確実に有意な経験が励起される頃だ



土星は天秤座ラグナで吉祥なヨーガ・カーラカだが逆行して8室的な生来的凶意が強まり

土星と相互アスペクトするラグナロードの金星も逆行して8室に定座してしまい

金星に仮想的なアスペクトを与える火星は2室7室支配で生来的機能的に凶星のマラカで

警察の留置場に入るような問題に直面するだろう ”という文言は

おそらく土星と火星を司法と警察権力の表示体と見なした判断である

(金星と土星は逆行すると2室8室軸で相対した配置でラグナロードに対し束縛の象意が働く)





ナヴァムシャも単純明快なダシャー相互の絡みがしっかり見て取れる配置であり

土星のディスポジターの金星は火星が8室目のアスペクトを起こす位置へ逆行している



牡羊座ラグナの土星は10室11室支配で

キャリアやステータスを担う重要な支配星だが

逆行すると減衰してしまうことになる



またそれはヴァルゴッタマの火星との仮想的な星座交換でもあり

土星にアスペクトする以上に深く絡む火星に傷つけられる金星は

2室7室支配でやはりチャート本人の人間関係や社会運の表示体で

逆行すると減衰するがコンジャンクトした水星も逆行して高揚するので

金星もまるで水星と星座交換のように強く絡んでニーチャ・バンガを繰り出す



ヴァルゴッタマのラグナロードがディスポジターにアスペクトしながら

10室11室支配のそのディスポジターがラグナに逆行して減衰したようになるのは

やはり「失職・信用喪失」を意味するだろうし

火星が高揚並みに強い水瓶座というのは

警察の表示体が「組織的な集合」を意味するサインに住むため

ほぼ軍隊のような秩序そのものでありつつ火星が土星と星座交換したようにもなり

実際の姿形は警察機構の一部の権力を指す所見である



高揚同然に強い火星が8室を支配して10室11室の象意をかなり深く傷つけて

7室支配の金星にもアスペクトを与えて金星は減衰するため

「法に抵触する行為が明るみに出て警察権力の報復を受けた結果として失業する」のである





ラーシを見直すとダブルトランジットが起こるのは7室牡羊座と11室獅子座で

10室の本質を担う7室は3室6室支配で凶星化した木星にトランジットの木星がリターンし

11室のケートゥに対しチャート上で火星と逆行土星がアスペクトで傷を与えており

11室の象意がケートゥの凶星化で露悪して太陽に対しては土星が逆行して相対してくる



単純なダブルトランジットの影響以上に

木星のリターンによる3室6室の凶意が重要な7室で強調され

10室の表示体の太陽が執拗に痛めつけられるので

即ち「擁護の余地が無いほどの不穏当な違法行為」が確かにチャート本人の意思だったようだ





ダシャムシャは決定的な失職の所見がやはり現れており

金星と絡んだ土星は逆行しても定座するがそれは9室( 10室から12室目 )で

仮想的に相互アスペクトする火星は土星にニーチャ・バンガされるが

火星自体が7室12室支配で減衰して強い悪影響を放つマラカであり

金星が逆行して定座したラグナに住む月は火星のディスポジターで

土星が逆行した位置からアスペクトする6室は火星からもアスペクトされ

「失業」( 6室≒7室を失うハウス )の象意が間接的に金星にもたらされている





また出生時刻の「16時40分」に対しやや際どいところだが

シャスティアムシャは獅子座ラグナに入って間もないタイミングだった

( ラグナに入ってすぐのタイミングなので本当は蟹座ラグナの可能性も残る )



2室乙女座に住む9室支配の火星に対し

土星は射手座に逆行してアスペクトされてしまい金星は火星へと逆行し減衰する



10室支配の金星が2室で減衰して火星に傷つけられて

逆行する土星は本来的には「失業」の6室で定座し

土星とコンジャンクトした太陽( 10室の表示体 )は

6室7室支配の土星が意味する法的制裁を受けている様子を指し示す



面白いことに月をラグナとした場合にも矛盾がなく

太陽の方が逆に8室支配で「法による公的な取り締まり」を暗示するだろうし

同時に金星の方が10室を支配して逆行した位置で「警察の表示体」の火星に傷つけられている



KP占星術の起源
後期クリシュナムルティは、「クリシュナムルティ パダティ」と呼ばれるヴェーダ占星術の手法を発明しました。ご覧のとおり、「クリシュナムルティ パダティ」という名前は、発明者の名前に由来しています。占星術師クリシュナムルティは、占星術の予測に革命を起こすためにこのテクニックを開発しました。これは、イベントを予測し、正確な予測を維持するための最も簡単な手法です。
以前は、占星術師が出来事の確実性を予測することは困難でした。しかし、クリシュナムルティは占星術師の仕事を簡素化するためにこの方法を発明しました。ヴェーダ占星術師は予測が難しいかもしれませんが、KP 占星術師は、特定の出来事についてクンダリに約束があるかどうかを最も正確に予測できます。クリシュナムルティのこの発明は、彼を成功の高みへと導きました。


Subir・Pal氏はプロのジョーティッシュコンサルタントであるらしく

自身のテクニックを容易く明かしてはくれないだろうが

KP占星術というのは「初心者が数ヶ月で実用できる」とした位置づけのスキルであり

トランジットとダシャーの照会や分割図の精査を省略してしまうとすれば

ほとんど的確な占断など出来ないはずである



始めのうちは私も興味深いと思ってそれなりにリサーチしてみた

しかし確かめるほどこの占術士の手の内がよく分からなかったという印象だ



やはり広大なインドおいてジョーティッシュも低位な階層では単なる「目くらまし」である



こんな私でもかれこれジョーティッシュに足掛け8年以上の立場で今も学習の途上だ

良くも悪くもこれはまた一つの収穫だったかも知れない



そのうち驚くような良い発見もきっとあるだろう

学問の継続力は期待値の高さである



以上

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